3弦と4弦と6弦と弦カルの弦気なライブ | カラサワの演劇ブログ

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キーボーディスト、ピアニスト、歌手、作曲家、編曲家、シンガーソングライター(Wikipediaより)のfuraniによる、furani自身のピアノと弦楽四重奏の「なんとカルテット」のコラボライブ。と、いうか、そこにさらにゲストミュージシャンとしてギターの弾き語りの纐纈悠輔、三線の根岸和寿、ウクレレのEbAkの三人を加えて、ストリングだらけのステージにしよう、と(たぶん)もくろんでのライブ。

 

furaniさんのライブは以前高円寺でやった『オーケストラララライブ』に引き続いて二度目だが、必ず何か工夫というか企画、もっと合う言葉を探せば遊び心からのたくらみがあって、音楽を楽しむという他に、その、プロデューサーとしてのアイデアを楽しめるというところがあり、音楽には素人の私でも、舞台のプロデューサーとして大いに参考になる部分がある。

 

なんとカルテット(リーダーのemyu:さんの練習のときの口癖が“なんと!”なのでそう名付けられたとか)の正統派クラシックのハーモニーに、一見(一聴?)合わなさそうなポップ音楽の楽器を組み合わせてしまうというのが今回のアイデアだが、これは思いつきだけで出来ることではない。彼らゲストから提出される演奏曲を、ピアノと弦楽に合わせて編曲し構成することが必要になる。それぞれのゲストが最低3〜4曲を演奏するわけだから、全体で必要になる編曲数は大変な数になる。纐纈悠輔さんが言っていたが、提出が遅れてしまったのを、furaniさんが3日でやってくれた、という。天性、そういう才能があるのだろう

 

furaniさん、emyu:さんの演奏技術は知っているが、さらにゲストのお三方の演奏技術(作曲技術はもとよりのことだが)がまた、超絶技巧ばかりであった。纐纈さん(どうしても国枝史郎の『神州纐纈城』を連想する)の無茶苦茶アップテンポなギター演奏、根岸さんの、三線でジャズからアニソンまでを弾いてしまう幅の広さ、EbAkさんのウクレレとはとても思えない演奏域の広さ。いずれもライブハウス演奏、沖縄民謡、ハワイアンという、それぞれの楽器に付随しているこちらの固定概念をくつがえす斬新さを持っていて、なおかつそれが弦楽四重奏と見事にマッチしていた。と、いうか、こういうとゲストの方々にまことに失礼ながら、それぞれの演奏曲をYouTubeで聴いたりして、今回のカルテットとの合奏の方がしっくりくるものすらいくつかあった。ラストの全員でのメドレー演奏はまあ、とにかく圧巻のひと言。

 

欠点と言えば限られたライブ時間内に詰め込み過ぎたということで(才気あふれる人にありがち)、時間が押してややせわしなくなり、furaniライブでおなじみのおしゃべりやemyu:とのやりとりが大幅に後半省略されたことだろうが、その分ギチギチに中身が詰まったおトク感が満載であり、終わって5分で完全撤収、という慌ただしい状況でも、文句を言う客はいなかったろう。とはいえ、プロデューサーにとり“構成”も大事な要素である、ということはおさえておいた方がいいとちょっと、思った。演劇の分野でも、(ことに女性の)作・演の場合、役者さんが好きすぎて全員にエピソードと見せ場を用意し、上演時間が長くなってしまう人がまま、いるのである。

 

前回に比べ、emyu:さんの天然なおしゃべりがあまり聴けなかったのが残念と思ったが、袖の方からメンバーにお茶の種類は何がいい? と質問が飛んだりしたのはいつもながらの彼女であった。

 

非常に満足したライブではあったが、弦楽がゲストの完全なサポートに回っていたのがやはりちょっともどかしく、このカルテット単独のライブをぜひ今度はやってほしい、と強く感じた日曜の午後、であった。

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