ガザ住民死傷、イスラエル軍が調査結果発表「大半は踏みつけられた」

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過密地帯で逃げ惑えば、踏み殺されることは、当たり前。

イスラエルの虐殺に変わりはない。

イスラエルは、ナチスの再来だ!!<進>

支援物資を待っていた際、イスラエル軍の発砲があって負傷したとされる患者=パレスチナ自治区ガザ地区北部のシファ病院で2024年3月1日、ロイター

支援物資を待っていた際、イスラエル軍の発砲があって負傷したとされる患者=パレスチナ自治区ガザ地区北部のシファ病院で2024年3月1日、ロイター© 毎日新聞 提供

 パレスチナ自治区ガザ地区北部で支援物資を待っていた多数の住民が死傷した事件を巡り、イスラエル軍は3日、犠牲者の大半は押し合いになって踏みつけられたことにより死亡したとする初期調査結果を発表した。だが、ロイター通信などによると、ガザの保健当局や病院関係者は、死傷者の多くが銃創を負っていたと話しており、矛盾が生じている。

 イスラエル軍のハガリ報道官によると、2月29日早朝に食料を積んだトラックの車列がガザ市内の道路を走行中、大勢の住民がトラックを取り囲んで「略奪」を開始。軍が警告射撃を実施したところ、住民が逃げる際に押し合いになったという。群衆の一部が軍に向かってきたことから、「数人」に対して発砲したことは認めたが、犠牲者のほとんどは雑踏の中で踏み潰されたため死亡したと主張している。軍は引き続き、「独立した専門家集団」による調査を続けるという。

 一方、英公共放送BBCによると、負傷者の一部が搬送された病院の関係者は「176人が運ばれたが、142人が銃撃による傷だった」と話した。ガザの保健当局者もロイター通信に対し、死傷者の多くが銃で撃たれていたと指摘し、「下敷きになって死亡したという主張は正しくない」と訴えた。ガザの保健当局によると、少なくとも115人が死亡、760人以上が負傷したとされる。【カイロ金子淳