古くより出雲の神在祭のしめくくりとして
旧暦10月下旬に全国の八百万神をお迎えし
お見送りをする神在祭、
神等去祭を行う万九千神社では
八百万の神による会議のまとめと宴、
直会が行われるとされ
多くの参拝者で賑わいます。


近年では神等去祭に湯立神事が復活し
古来より大切にされてきた
神々と人との繋がりを改めて感じるとともに
後世に残していくという
錦田宮司はじめ神事に関わる方々の
強い信念も感じています。


こうした秋祭に呼応して
万九千神社では戦後まもなくまで
4月26日に春の大祭
『べべんこまつり』を行っていました。
社頭の神田において子牛を使い
田おこしから田植えに至る諸行事を行い
参集する人々は稲作をはじめとする
その年のあらゆる産物の豊作
なりわいの発展を祈ったとされます。


この春祭りに際しては境内とその周辺において
神々に捧げられたお供え物のお下がり
〜御饌(みけ)、神酒(みき)〜
が人々に振舞われ
神と人が共に酒を酌み交わし食事を共にする
いわゆる直会(なほらひ)が行われ
大いに賑わっていました。
当年秋の大いなる稔りを保証する
予祝儀礼としての意味があったと思われます。


この由緒ある春の大祭が
第一産業を取り巻く社会構造の変化
後継者不足を主たる要因として行われなくなり
人々の思い出や記憶から
忘れ去られようとしていました。

現在の万九千神社・立虫神社の錦田宮司は
この春の大祭の意義を今一度振り返り
古来より出雲の人々が大切にしてきた
自然への畏敬と感謝のまごころを
次世代へと永久にに祈り継ぎ語り継ぐために
平成28年の春、万九千社春祭りを
現代にふさわしいかたちで
およそ60年振りに再興しました。


春祭りを奉祝し、神社とその周辺において
出雲の海川山野の産物を肴に
人々が神々と時を忘れて心愉しく酒食を共にする
『大なほらい』を行い
『大なほらい』を通じて、出雲の地酒と
食材の旨さ、豊かさ、直会な楽しさなどを
多くの人々に周知すると共に、
酒造りや農業、飲食業に従事する人々の親睦て
研鑽、さらなる事業発展と地域振興、
観光振興を目的に期する交流の場を
創出したいと願っておられます。


ご縁あってこの『大なほらい』の
実行委員としてお手伝いをさせていただき
今年もはりきっております桜


今年の『大なほらい』は
5月2日(木)
国民の休日ですニコニコ


地元の皆さまにはもちろん
観光や帰省中の方々
大人から子供まで楽しめる
大なほらいになればと思いますキラキラ




是非ご家族でお出掛け下さいニコニコラブラブ