(2掲)狂躁亭払暁通信・ 東欧系ユダヤ人・謎の遺伝病 19春分 | おととひの世界

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この時間に
起きちまうとなかなか眠れないんだ

 そこで ややこしいことを
考えると眠くなるというんだが
 今日はとりわけややこしいことを考えて

 逆に寝られなくなった

めったにないが
とても深刻な病気三つ

『 テイ ‐ サックス病 』
『 ニーマン ‐ ピック病 』
『 ゴーシェ病 』

 謎多い病気
噛み砕いていうと

 神経細胞内に
『 ガングリオシド』という
脂質がたまり

通常なら
正常に 代謝されるものが
代謝されず

神経線維が肥大していく

 そのせいで
神経が まともに働かなくなり

精神活動をつかさどる
 脳神経 の正常な機能が失われ

やがて運動機能も失われていく
進行性の病気

 3つの病気で少しずつ違うけど
だいたい症状は同じ

 30歳 以降まで
生きられる例は稀で
 視覚や聴覚 も 失われ

 患者の多くは 
自力で嚥下すら困難になる
19世紀後半から知られるように

そのときから
 特定の人種に偏って発生すること
ヨーロッパの医学界では知られていた

まだ全然 
治療法も確立できておらず 
失われてゆく
 患者の身体機能を

 24時間つきっきりで
 サポートしてやることしかできない

家族にも社会にとっても 
大変な負担になる

しかも高い確率で
『遺伝病』というか

ほぼ確実にそう

これらの病気が
とてもデリケートなのは 

それが
『特定の人種』で
『100倍以上の罹患率 ・発病率』を示す

 という特徴がある こと

それも極めて
致命的な病気であること

 そういう病気が存在する
しかもそれは 

圧倒的に
いわゆる『ユダヤ人』として
知られる人たちに 偏っている

そういう病気なんだ 

ユダヤ人は二種類いる 

彼らはこの議論
非常に嫌うが 
本当なんだから仕方がない

 旧約新約聖書に出てくる
ユダヤ人の末裔 

これはセファルディム 
もしくはスファラディと呼ばれている

 セム族だから アラブ人とは
人種的に兄弟みたいなものだ 

彼らは西暦 70年前後の
ユダヤ戦争 でローマ帝国に
イスラエルが滅ぼされた後 

いわゆるディアスポラの民として
地中海沿岸にしていた連中の 
正当な末裔 

正当なと言うと
語弊があるけれど 

ユダヤ人にはもう一系統はいる
いろんな人が言ってるけど

東欧系ユダヤ人= アシュケナジム

我々がユダヤ人の有名人
として知っている人
ほとんどがこちらだよね

ちなみにユダヤ人の特徴的な 顔貌
反ユダヤ文書なんかで強調 されている
大きなカギ鼻 尖ったアゴみたいな

あれが アシュケナジムの 顔だ 

帝政ロシアやナチスドイツが
イメージ操作に使っていた

 ちなみにグリム童話に出てくる
魔法使いや魔女の顔

典型的にそういう顔で
あれ明らかに反ユダヤ的だよね
反ユダヤ主義の根は深い

そしてここからが問題

 世界ユダヤ人会議みたいな
ユダヤ人 の有力者

 いちいち名前出さないけど 
ほとんどがアシュケナジム

 スファラディはほとんどいない 

これはイスラエル国内でも
 報道されない軋轢になっている

 スファラディは
ほとんどが中東か 
例えばイスラム教国でありながら
ユダヤ人弾圧の歴史を
ほとんど持っていない

モロッコ みたいなところに多かった

 あと 長いことスペインにいた
 スペインがレコンキスタをやって
 キリスト教国としての
ステータスを回復した後

次第に彼らは
スペインに居づらくなった 
彼らの多くはフランスに行った
と言われている 

ナントの勅令が廃止されるまでね 
これルイ14世の時だけど

しかしユダヤ人と
呼ばれる人の圧倒的 多数は
東ヨーロッパの人達 

それもポーランドが多かった

 あの
アウシュヴィッツ収容所が
あったところ 

ナチスがアウシュビッツに 
ユダヤ人虐殺の施設を建てたのは
理由があったんだ 

ポーランドに 多かったから

 問題は 聖書の
『 啓典の民』 であるにも関わらず
なぜ地中海周辺ではなく

遠いポーランドに
たくさんいたかということ

このあたり
とてもややこしいんだな

 日本でも90年代に
雑誌の世界で色々あって

文藝春秋社の 
雑誌が潰されたりとかした
あれは確かに編集長が悪かったと思う

それ以後例えば
藤井厳喜さんの一連の本だとか
 随分出版妨害があったよね 

世紀の変わり目に一時期あの人
『廣済堂』から本出してたもんな 

廣済堂といえば
泣く子も黙る怖い出版社
それ以上は言わないけど

この問題はとても微妙なところ
 しかし どうしてもこういう形で
表に出てきてしまう

東ヨーロッパ系ユダヤ人=アシュケナジム

彼らはかつて 
シュメールメソポタミア
 後期の王国から 

紀元前18世紀頃 
神の啓示を受けて カナン
つまりイスラエルがあるところ に
移り住んだと言われる

 全てのユダヤ人の先祖
『アブラハムの末裔』ではないんだよ

はっきり言うと

血統的な繋がりはない
だからイスラエル国民に
なるにあたり

血統的な系図の
提出は求められていないと思うよ

 かつてのナチスがやったような

 ユダヤ教徒である
ということを
証明できれば良かったと思う
 もちろん入国審査は厳しいだろうけど

 仮に日本人であっても
ユダヤ教に改宗し
 それなりに熱心であれば

イスラエル国民になれるはずだよ
 そういう人がどれだけいるかだけどな

あれは
ユダヤ人という人種概念が
実はとても脆いものだという
一つの証拠なんだ

1999年7月の
『 ネイチャー電子版』
だったと思うけど

まあああいう
超名門の科学雑誌でもね 

後から間違いだった
ということが分かるというのは
普通にあることだから

 その後どうなったかわからない
しかし雑誌に載ったということは

それなりに
 力のある学者による
『査読を通っている』ということなんだ

 投稿すれば載る
 権威の学者が書いたから 掲載される 
ということはありません

 掲載前に厳しいチェックが入る
しかしこういう論文が出た

多くのユダヤ人 SAMPLE

 ここでユダヤ人と言っているのは
いわゆるアシュケナジムの人たち
東ヨーロッパ系です

現在 
遺伝子地図の解読が進んでいて

 まぁヒトゲノムは
全部解読されているわけだし

 遺伝子地図には 
数十年の誤差もなく

 先祖の履歴が載っている

 これを回復してみる 

するとこの民族が
過去にどういう歴史を辿ってきたか
はっきり分かってしまう

  8 C 中 頃
大きく婚姻形態が変わっている

 何らかの集団 改宗 があった 

当時は宗教が
生活や婚姻を縛っていた時代ですから

 例えば現在のヨーロッパ人
ほとんどはゲルマン系ですけど

 スペインですらそうで
スペインは西ヨーロッパのまさに西端

スペイン人
皆さんラテンだと言うけど 
貴族や上流階級 

ほとんどは ゲルマン系ですよ
 名門意識が高い北部の
イタリア人もそうです

クローヴィスの改宗により 

このクローヴィス王の末裔が 
ハプスブルク王朝なんですけど

 移動してきたゲルマン人 

キリスト教国化したわけです
 これは生活形態が大きく
変化するということ 

ヨーロッパ人から
 ゲノム標本を検査してみると
 これははっきり刻まれている

 一夫多妻制が変わっているんですよ 
そうでない人ももちろん
いたでしょうが 

さらに ロシア人 
西ヨーロッパよりも 300年以上
遅れてキリスト教化しています

 キリスト教の始まりが
986年 と言うからずいぶん遅い

 それまでは 
野蛮人とまではいかないが
 まあ西ヨーロッパから見れば
そういう連中だった

当時の伝説的な ルーシ の王
( ルーシとは ロシア人ウクライナ人が
    自分達を指していう 言葉
     russiaとは ルーシの国という意味
   元々 ジブラルタルから 黒海へ 
     そして ドン川ドニエプル 川を
      遡ってきた バイキングの末裔)

外交的に格好がつかないから
 宗教を決めなければならず 

使節団 をあちこちに

 一時期はイスラム教化を考えていた
当時は大変勢いがあり戦争が強かった

そっちについた方が得ではと考えた
 しかし飲んべえのロシア人は 
イスラム教は酒が飲めない
ということがネックで 却下

 最終的に東ローマ キリスト教 に
そういう経緯があるんです
もちろんこうした履歴は

 ロシア人の 有意な標本数から
 統計的に立証できるんです

 ヒトゲノムを使えばね
 同じ事をユダヤ人に行ってみる
 すると 彼らの宗教

つまりユダヤ教の習慣ができた
 アブラハムの時代もしくは 
モーゼのエクソダスの時代 
ソロモン王の時代 
ダニエルの時代まで

遡ることができない
 厳格にユダヤ教の慣習を
守るようになったのは 紀元前ではなく
紀元後 八世紀中頃

 AD 700年代の 真ん中あたり
彼らはそれまでユダヤ教 を守る生活を
送っていなかったこと

ほぼ明らかになる
このネイチャー電子版の論文
テストのやり方はバッチリ
書いてあるわけだし

追試はいくらでもでき
それこそ気に食わなければ 

ユダヤ人の優秀な医者は
たくさんいるわけだから
いくらでも反論ができるのに

 目立ったことは やっていない 
あれだけ攻撃したり
出版妨害までやる人たちが

やっていない
やれば 藪蛇になる

それが分かっているからなんで

アーサー・ケストラー
というユダヤ人作家の本
『 第十三支族( 邦題 ユダヤ人とは誰か)』

この中で 東欧系 アシュケナジムユダヤ人
うちは話として 伝わっていたらしい話

自分達はカスピ海北方に
 かなり大きな領国を持っていた

 『カザール王国』
ユダヤ教徒の末裔である
この言い伝えを証明してしまった

というかされてしまった

彼らはもともと中国の西域にいた 
中国史に『突厥』と言われる 
トルコ系民族との抗争話

古代史に盛んに出てきます
『突厥= turk』 トルコの当て字

 トルコ人は昔あの辺りにいた 
現在のウイグル族もトルコ系
だと言われていますが
 あの辺にいたんで

彼らはやがて西に移動し
 カスピ海周辺に住み着いた

 そして その当時
西ヨーロッパはまだ混乱していたが

 東ローマ帝国は
それなりに頑丈な帝国を築き

 そして 誕生したばかりの
イスラム帝国は拡大 

カスピ海北方で
『 カザール』と名乗っていた
 トルコ系民族

 イスラムと東ローマの軋轢の中で
なんとかやっていかねばならなかった

 そこでイスラム教キリスト教 
その両方の祖先の宗教である

『 ユダヤ教』に改宗する
ということに

ブラン王の時
 しかしその後 カザール人帝国は衰え
13世紀には モンゴル人の侵略で
踏み潰されてしまう

 逃げ出した彼らは
東ヨーロッパに移り住んだ

 中でもポーランド

 当時のヨーロッパ
 ロシアはモンゴルに征服され 
キプチャク‐ハン国とされ 
250年占領された 

ドイツより西も 
モンゴルの猛攻を受け
踏み潰されそうになっていたが
チンギスハンが死んだことで
命拾いした状態だった

だがポーランドは善戦し 
沼沢地が多い 
モンゴル騎兵が戦いにくい
土地柄を利用し撃退に成功

 だから 
カザール人たちはポーランドが安全だ
と思ったようです

 それが現在の
我々が『ユダヤ人』として知る

あの人達の先祖なんで

中東 出身 なのになぜ
ポーランド東欧 周辺にやたら多いか?
もともと中東の民ではなかったから

もちろん彼らは表向き
こういうことを否定する
 この話をしたがらない

 だが客観的な証拠は
次々にあがってやがて
否定できなくなってしまう 

ヒトゲノム解析と遺伝学
分子生物学の進歩は

 正確に
何代前まで遡って
何があったか?の履歴を
辿ることができるように

現場すでにそのレベルです

現在のイスラエルの焦り
というのは一つはそこ


 早く何とかして
 今のうちに例えば
イランのような国 平らげておかないと 

自分たちが中東を支配する 
論拠が失われてしまう

自分たちは
 聖書の民『ユダヤ人の末裔』

ではないのだから

 そういうことなんで

 もちろんこの話
国内ではなされない
 しかし 隠すことで

 より大きな不安を
イスラエル国民に
現在その一つが 

19世紀末から知られていた 
とても深刻な遺伝病が三つ

『テイ ‐  サックス病』
『 ニーマン  ‐  ピック病』
『 ゴーシェ病』

どちらも細胞内レベルの
深刻な障害が原因になっている
 リボゾーム代謝異常病 

極めて深刻な遺伝病です
 放置しておけば 長生きはできない

早い段階で 重篤な障害者になり
多くは死に至る

最初の テイ ‐ サックス病
19世紀末から知られている

 しかも 当時から 
きちんと統計が 残っていて

一般的なヨーロッパ人の
じつに100倍 もの高い確率で

『デイ ‐ サックス病』は
『 東欧系ユダヤ人 』
      =  『アシュケナジム 』に発病する

偶然とはとうてい言い難い

 他の二つも
同系統の病気
似たようなものです

 WHOが世界の難病
トップクラスに指定している 
くらいの大変な病気
 

 しかも イスラエルという国 
そういう人たちが

その 遺伝子 を持っている人たちが  
集住婚姻しているわけです
1000万人以下の 総人口でね

 当然ながら発病率は
跳ね 上がってしまう
現代医学で防ぐ方法はありません

将来の遺伝子治療に待つしかない 

あるいは 混血して
そのリスクを減らすか?

聞くところイスラエル国内 

この病気に関し
ネット規制を行っているらしい
国内の不安を抑えようとしている

子を持つ親としては不安です

ところがアメリカに行くと

アメリカ
たくさんユダヤ人がいますけど 
この病気に関するデータ
いくらでもネットで取ることができる

彼らは自分たちが
そういうリスクを抱えていること
よく知っていますから

 アメリカで優秀な医者
弁護士と並んでユダヤ人に多い職業

アシュケナジム ‐ ユダヤ人の方が 
   スファラディ ‐  ユダヤ人に比べ

圧倒的に発病率が高い

 このことからも両者が
別人種であること

皮肉な形で証明されてしまっている

イスラエルという国
 極めて特殊な動機と原因でできた国です

しかし現在
 彼らは自分たち だけ では
解決できない問題を
抱えつつあります

武器や情報のやり取りだけではなく 
できることがあるなら手を差し伸べる

今の内閣ではなかなか
難しいかもしれませんが
そういうこと 

友好親善外交 としても
良いことだと思いますがね