狂躁亭払暁通信・ コトバの戦争1810160840 | おととひの世界

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テーマ:
英独仏三国
 共同で 今回の 在トルコ
サウジアラビア 領事館 における
 事件に対し

『 重大な懸念』 を表明

この重大な懸念というやつね 
英語では grave consequences

外交用語で

とっても心配しているヨ

 みたいな優しい言葉ではないんで

外交は言葉の戦争です
『 戦争は外交の延長である』と言ったのは
 カール・フォン・クラウゼヴィッツ
『戦争論』の著者ね

外交ではここから先

これを言ったら
 もはや喧嘩腰・喧嘩モード

 な言葉があります 
ご近所付き合いでも
言っちゃいけない言葉って結構あるでしょ?

ブスとかデブとかハゲとか 電波とか

 これを口に出すには
それなりの覚悟がいるとかね 

それが『重大な懸念』なんです
 言い出すともう後戻りが聞きません 

       grave consequences 
不用意に使ってはいけない言葉
これを報道している日本人マスコミ 

   現場それ知らないと思いますよ

 国によって多少違いますが
外交用語プロトコルは大体同じです

最初はごく普通の日常用語なのね 

心配しとらんとか気にしてないとか
適当に言ってるわけ 

でもちょっとステップアップしてくる 

『事態を慎重に見守る 』
『事態を注意深く見守る 』

この二つはそれほど
大きな差がありません
 しかし次から違ってきます

『 事態を憂慮している』

外交の場 において
公式に『  憂慮 』と言った段階で

        『   もはや私どもとしましても
       第三者として拱手傍観するわけには
           行かなくなりつつありますよ 』

という クレームに変わる 
その意思を伝える 
そういう意味合いね 
問題の外交用語はその次の段階

           『   重大な懸念 
         grave consequences   を持っている  』

今回の英独仏 対サウジ共同宣言
 この段階 なわけですよ
 『ちょっとやべーぞ感』わかるでしょ?

さらにステップアップする
 もうこの段階でどちらも
ソワソワになってなければおかしい

 だって喧嘩腰なんだからね
まあご近所付き合いで言えばさ

 いつもニコニコ
立ち話しているご近所おとなりの家
 そこからさ 

配達証明の もしくは
内容証明の手紙が来たりする
 ギクリ としますよね

そういう感じですよ 
場合によっては私 このこと 
タダ では済まさない覚悟ですよ!

 ご近所から
そういう手紙来たらビビるでしょ?
 よーしやったろやないかい!

という人も中にはいるだろうけど
実際そういう手紙来たりなんかすると

その後
ご近所付き合い
見直さざるを得なくなるよね

今そういう段階なんですよ 
考えてみてよ

イギリスもフランスも ドイツ も
サウジアラビアとは地理的に
比較的近い国だよ

 真隣 じゃないけどさ
脱線しすぎた

『重大な懸念 grave consequences』の次

『 我々は かかる事態に 
    あらゆる手段や可能性を 想定する』

『 あらゆる可能性を排除しない』

 言い方の ニュアンス は各国様々です
定型はありません

 ただここで初めて
『 あらゆる  』 という言葉を入れる
ココが肝心肝要です

 その他の文言はどうでもよろしい

『あらゆる』とは
『例外を設けない』という意味

『例外を設けない』ということは
  ここから先場合によっては 
『戦争もアリですよ』という意味に

実際ここから先は本当の喧嘩になります 

喧嘩と言ったってね 
すぐミサイルぶっぱなしてくる
物騒な国もいますけどね
 北朝鮮みたいに

 ほとんどはそうじゃありません

 相手が困ることをやってくる
ということ

 一番わかりやすいのが貿易制限です
 相手が輸入したがっているもの
 もしくは輸出したがっているものを

一方的に制限してしまう 
日米開戦前の日本がそれ
やられてましたね 

もうあの段階で
いつ戦争になっても
おかしくはなかったんですよ

 だってエネルギーがない国ですから
石油の輸出制限 やったんだから 
それは喧嘩売ったのと同じです

しかし緊張関係がある国だと 
ここから先一気に戦争ということもある 

その場合はだいたい
大使館員の 召喚を始める 

そして相手国に対し
『最後通牒』通告 
その次は 

時間を置くか
置かないかはともかく 
『宣戦布告』です

ただ外交の喧嘩と 
ご近所づきあいの喧嘩もしくは

 親父おばさんガキの喧嘩
 違う点もありますよ 

あいつ嫌な奴だ! むかつく!
 ということ 日頃感じていても
 外交関係は 間断なく続く

 ニコニコして話ができなければならない
 もうこれで終わりということがない

 よく言われる通り
外交に『ラストワード』はない
それは戦争やってても同じ

『コトバの使い方』に気をつける
 これが外交の『イロハのイ』

それにはまず
使ってはいけない言葉を日常使わない
当たり前ですけどね
でも日本の政治家で

守れてない人
大勢いるんだよね 
現在の安倍総理もベラベラ喋る方でしょ?

 外交に関して言葉少な
という人ではないよね 

しかし前任者
 だいぶん前だから
もう忘れているけど

野田佳彦さんね 
あの ひとクライ国会で
 外交問題について

『 重大な』とか『重大な懸念』
とか言ってた人

ちょっと見たことないですよ

 議事録に残ってるはずだから 
確かめようと 思えばできるんじゃないか

あちこちの諸外国 も呆れてさ 

コミュニケも出さないと思うよ

 またバカが 言ってやがる 
ぐらいの感じだよ多分

松下整形塾何も教えてなかったんだ

野田佳彦さんは本物のエリートではないよ 
しかし宮沢喜一さんは違っていた

自他共に認める
超エリートのつもりだった
 役所で 事務次官 レース
 生き残れる器だったかはわからんが

サンフランシスコ講和条約
締結のため池田勇人と一緒に 
対米交渉 をやっていた人 

だから外務省や 旧大蔵省通産省
 どこのやつが言っても 

俺の方がお前より
ずっとよく知っている!という態度

 当然かもしれないけど

 日米交渉でも 
言質を取られないように
 どんなに英語が得意な総理大臣でも
 必ず専門の通訳を通して
相手に伝える 

少なくとも公式交渉の場ではそう 
ところが宮沢さん
それさえ 遮った

 俺ほど英語が使える人間はいない!
 自信満々だったから

 そこで大失敗をやってしまった
もうバブル崩壊は始まっていたけど
それでもまだまだ

日本の経済的な 存在感
バカでかかった90年代 はじめごろね

 現職ブッシュ父を破り
クリントンが大統領に 

宮沢さんは 1920年代生まれ 
クリントンは1946年8月生まれ 

親子ほどの年の差
 だからクリントンだって 
一応気を遣って 長幼の序を守ろうと

しかし 貿易問題 
どうしても利害がかち合う 
そこで宮沢さんとんでもないことを

クリントンと米国側の態度に対し

『 重大な』と言ってしまった 
       英語ではっきり grave と言った

 通訳同席はしてました
 ギョッとしたそうで

外務省の専門通訳なら当然のこと
 外交官ですからね

 クリントンの顔色もさっと変わったそう
さらに宮沢さん 経済学の 講釈 まで

 相手は息子ほどの年でも
 世界一の超大国の大統領
しかもまだ若い 40代ですよ

 クリントンの表情 
みるみる不快感が顔に現れるのがわかった
 現場にいた外交官の話

旧ソビエト連邦は崩壊していました
 新生ロシア共和国初代 大統領
ボリス・エリツィンの時代

ともかく当時の 新生 ロシア
旧ソ連が破産した後ですからね
宮沢内閣と それをがっちりしきっていた
 自民党大幹事長小沢一郎

 北方領土交渉を本気でやろうとしていた
 カネで解決 するみたく
つまり北方四島買い戻し に近い 案

 だったみたいだけど 

エリツィンは宮沢さんと
かなり長くサシで話をしている

 クリントンよりも前に 

そこでクリントン
 初の米露首脳会合に 
そこでエリツィン 開口一番だったか?
それに近いタイミングで 

『宮沢のチビにあったんだって?』

 『会ってきましたよ』

『 なんだかとても嫌な奴だっただろ?』

 『エエ!とてもイヤな奴でした!』

それから米露首脳
 しばらく本題を脇において 
『ミヤザワ嫌な奴』談義 

そこにいない 
しかも外国 VIP を だしにして
欠席裁判というのも行儀悪いけどさ 

言われる方にも問題があったよね
 言い方といい 人をそらさない
人を惹きつける力のなさといい

 また 自分で思っているほどでもない 
教養をやたらにひけらかす
 薄っぺらなペダントリーといい

 宮沢さんて人ちょっとアウトな人
それでも今の人と比べればね

宮沢さんくらいの人でも
コトバの戦争のやり方を知らなかったんだ

基本的なプロトコルは
もちろん押さえなければならない

だから『重大な懸念』を連呼する 
野田佳彦さんみたいな人
最初からアウトなんで

でもそれだけでも駄目だ 

言葉には ひとつひとつ
『 履歴』がついている 

どういう文脈で
この言葉が ここに存在し
使われなければならないか?が

いちいち分かった上で
使わなければならない

 それが出来ない人間に
『 コトバの戦争 』は無理です

例えば 今若い人がよく使う
『コラボ』という言葉
アメリカ人も しばしば使うけど 

外交の場で使うのは甚だ良くない 
使わない方がいい

 当事国じゃなくても 
二国間外交の場で 取り交わされた 文言は
どこかで 相手の目に入る

 コラボラシオン
 これはフランスにおいてと言うか
ヨーロッパ外交において 

ナチスドイツがフランスを占領した時
 現地フランスで 対独降伏内閣ができました

 首班はペタン元帥です
第一次世界大戦フランス軍の英雄
 戦後戻ってきたドゴール将軍の
先輩にあたる人 

絞首刑になりました 
この ペタン対独 降伏内閣が 
行なった政策を フランスでは 

コラボもしくは
コラボラシオン と言う

 灰色の歴史がくっついている
 別に使ったって怒りはしない
 一端教養あるフランス人 であるならば 

しかし 目の前で
そういう言い方をする外国人
彼らは絶対に尊敬しませんよ

 でも 外交官ですら結構やってるんだ
 恥ずかしい話だよ
日本の若い外交官がそういう言葉を使い
 向こうつまりフランス人が 

あーこいつバカなやつだ
って顔するの

 見たことがあるよ
日本の外交官ってのはその辺実にダメ


この辺りだと
ロシアのやつってのは
 中国や韓国北朝鮮 みたいに
子供じみた言い方はしないけど 

ただ 日露交渉史で何があった日か ?
みたいなことはよく覚えているし
その裏話もよく考えて
話をしているから 

例えばこちらか あるいは向こうが 

『東京大空襲』と言った場合 

東京大空襲は3月10日だけではなく
5月27日にもあって

 両方とも日露戦争の
重大な節目に当たる日 
それを狙ってアメリカがやってきた
ということを踏まえて
物を言わないと

 最近のプロジェクトフラ 
やっと明らかになったけど 

北方四島占領は
アメリカの全面的なバックアップと
支持でできたこと 

はっきり言うと北方四島は
アメリカが占領してもらいたかった 

当時のアメリカは 
後のソ連ロシアが
 これほどの海軍国になるなんて
想像もしていなかったし

 北方四島の単冠・ひとかっぷ湾
真珠湾攻撃の出撃基地だ 

だからそれをロシアに
占領してもらっていた方が
アメリカは安全だと考えるのは当然

 ロシア側はそういう
ニュアンスで言ってくる 

それは事実として正しいのだから
こちらも反論を用意しておく
必要が あるのに全然 

これでは 子供扱いされて当然だよ
 どうすれば返してくれますか?

と言ったって 
向こうはお前のボス 
つまりアメリカにでも に聞いてこい 

現実に ここ2年くらい 
失望した プーチンがそういう事を 
なかば露骨に 

それでかつあげられる たびに
カネを持っていく 

言葉のやりとりは全然理解できない
 聞けば漢字も読めないらしい

 バカにされるのが当然じゃないですか?
 向こうにしてみれば 

こんな男に外交やらせてるのか?
 これまた当然の話 

今これくらい
馬鹿な外交やってる国って
他に探せばサウジアラビアくらいですよ

 白昼公然 
外交絡みの殺人をやらかした 

これって83年 8月 
マニラ空港で かつての政敵
 アキノ大統領 候補を
 日本のテレビクルーが撮影している前で
射殺した 独裁者 

マルコス一派と同じです
 あの時マルコスは 体調が悪く
自分で指示は出してないみたいだけど 

同じことです
 結局あれ からアメリカも 
マルコスのフィリピンを庇いきれなくなり

 最後はバチカンのローマ法王
ヨハネパウロ2世が駄目を出し 

フィリピンはカトリックが多いからね

 レーガンも匙を投げた

 サウジアラビアはそうなりつつある
 ただアメリカの武器産業が
 買ってくれないと困るから
味方をしてくれている 

そっちがその気ならロシア とくむよと 

しかしサウジアラビア 
決定的にダメなのは 
日本と同じで

『コトバの戦争』ができないことだ 
他山の石とすべきだね

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