狂躁亭夜間短信・異様なクチ喧嘩17秋分夜半 | おととひの世界

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リンクも始めましたよ

片方が国際連合の総会の場で
よりによって大統領が
『相手を地上から抹殺する』と言い

言われた側も黙ってはおらず
『老いぼれ』だ『狂犬』だと
口を極めて罵った上で
『火による裁き』をほのめかす

そして地上第二の核大国であるロシアが
『まるで幼稚園児の喧嘩』とクサす
こちらは外務大臣がそう言った

教育上良いことだね
『子供は大人の鏡』だと言うなら
これから素晴らしい子供が
たくさん育つことだろうて

口喧嘩の口汚さ
そして外交の場で語られる
この言葉の毒々しさ

さらに異様なのは
当事国2国

かたや衰えたりとは言え
未だに世界最大の経済大国である
アメリカ合衆国

そして核大国と威張るのは
勇ましいけれど
実質的にはアジア最貧国の部類
と言うより世界でも
最貧国の部類に属する
北朝鮮・朝鮮民主主義人民共和国

最も富める国と
最も貧しい国がこの様に
口汚く罵り合っている
この異様さですよ

キューバ危機が懐かしい
と言っている年寄りがいたな
あの時も核戦争一歩手前まで
確かに行ったわけだけれども

どちらも文明国のトップであることを
自認している両大国だった
時折エールの交換もあったし
ジョークもあった

今それがあるだろうか?
かけらもないよな
アメリカはともかく
北朝鮮はもう確実に
追い詰められているよ

何だったか最近
北朝鮮の最高幹部に近いやつが
日本人のインタビューに応じていた
という記事があったな

このところブログで言っていたことが
まぐれ当たりだったみたいだよ
彼らはロシアとはズブズブだ

ロシアのサポートを
明らかにあてにして
彼らはああいうことをやってるんだ
逆に中国はもはや
同盟国ではないと言い切っていた

場合によっては
我々の核ミサイルの照準は
北京になると

自信たっぷりに言っていた
おそらくそんなところだろう

問題はロシアの真意
と言うよりプーチンの肚の中だよ
アジアでの影響力を
一気に取り戻すために
こんなことをやっていると

しかし一つ間違えばだろう
あまりにも割に合わない
ギャンブルじゃないか?

選挙期間中からトランプは
プーチンとのマブダチぶりを
やたらに自慢していた

しかし今は完全に過去の話だ
お互いに相手国の大使館員を強制退去させ
領事館の明け渡しを求めていたり

いつ最後通告をやるかと言うくらい
悪化してしまっている
冷戦期の米ソ間の方が
よっぽど紳士的でまともだった

これはアメリカが自ら始めた
中東の地図の組み換えで

現在アメリカが
圧倒的に劣勢に
なってしまっていることへの
『あてつけ』なのか?

それとも極東で
明らかに北朝鮮を焚きつけている
ロシアの動きに苛立っているからなのか?

或いはその両方なのか?
ここから先今まででは
ちょっとありえなかったことの
可能性が見えてくる

1977年11月にそれが
ジミー・カーターと
ブレジンスキが制定して以来初めて

『 IEEPA・国際緊急事態経済権限法』
これがロシアや中国の様な
大国に向けて発動される余地が
出てきたと言うこと

とりわけロシアに向けて
大統領のサイン一つで
当該国の在米資産を全て
凍結することができる
凍結と言うより接収だ

1979年に現実にイラン革命が勃発した時
カーター政権はこれをイランに向け発動
イランの在米資産は凍結された
これに怒ったイラン国民
学生がアメリカ大使館を占拠

大使館員が人質に取られる
という前代未聞の事件に発展した

国際緊急事態経済権限法1977
International Emergency Economic
Powers Act   1977

実は北朝鮮に対しては
毎年発動されている

オバマ政権は
日本のヤクザに対しても発動した
企業や組織に対しても
発動できるんですよ

この際アメリカは
とりわけ分裂前の山口組の幹部だったけど
日本で報道されている
日本名・通名ではなく
彼らの母国での名前

すなわち朝鮮名ではっきり
これを日本の報道機関は報道していない

こうしてみると
アメリカの北朝鮮への締め上げは
実は計画的に長い時間をかけて
やってきたことがわかる

しかもお互いに
紳士的な外交を止めている
この上アメリカ政府か
若しくは悪意のある何者かが

アメリカ及びその周辺で
北朝鮮の仕業に見せかけた
偽旗テロでもやった場合
おそらく本当に

北朝鮮に核ミサイルが落ちる
事さえありうるかもしれない

いや偽旗テロすら必要ないかも?
北朝鮮とアメリカは
外交的な取引をやっているわけだけど

その場で儀式のように
北朝鮮代表は一度は必ず
アメリカ代表を口を究めて
罵倒すると言う

そのやり取りが
1度も表に出てきたことがないけれど
私はちょっと仄聞していて

もしこれが表沙汰になって
アメリカの一般国民の知るところになれば
アメリカ世論は簡単に

対北朝鮮開戦で固まってしまうだろう
と言うぐらい凄まじい内容です

トランプ政権にとって
世論を対北朝鮮開戦で
まとめることは

それほど難しくはないですよ
その場合韓国や日本は間違いなく
大被害を被ります

しかしトランプ政権は頓着を見せない
その方が日本や韓国に対し
色々な物を売りつけられるから

現実に陸上イージスシステムを
売り込みに来ている
こんなのは序の口でしょう

しかしアメリカの本当の本音は
ポール・クレイグ・ロバーツが
心配している様な

対中国対ロシアへの核戦争ではなく

対中国対ロシアへの
『 IEEPA ・国際緊急事態経済権限法』
その適用にあるのかもしれない

しかしもしアメリカがやれば
ロシアも黙ってはいない
確実に報復してきます

最も可能性があるのは大規模サイバー攻撃
その次は emp 攻撃の様な
ノンリーサルな非常手段です

しかしこれはリスクが大きすぎる
核兵器を使うわけですから
核報復を招きます

しかし北朝鮮が
やったことにすればそれはない
北朝鮮が核ミサイルで破壊されれば
証拠は何も残らない

プーチンが北朝鮮を
やたらに援助してきた理由の1つが
それではないか?と思うんですよ
冷酷な計算をしているはず

現実にロシアは
ビットコインより進んだ
イーサリアムシステムを改良し

ゴールドに裏打ちされた電子マネー
クリプトルーブルみたいなものを
作ろうとしているらしいし
中国も同じことを考えている

もはやアメリカが
黙っているわけにはいかない
彼らがそうなれば
彼らの足元を掬う手を
何か考えなければ

ロシアが北朝鮮を
ミサイルの発射台に仕立て上げよう
としているのと同様

アメリカは北朝鮮危機を逆手にとって
自分を脅かした中国とロシアに
煮え湯を飲ませようと
しているのかもしれない

核戦争を起こすことなく
両国に打撃を与えるとしたらそれは

国際緊急事態経済権限法の
発動・適用しかない

その可能性については
中国もロシアも散々わかっているはず
どうやって報復するか?も
散々考えているはずです

対北朝鮮攻撃が
現実化するとしたらそれは
その一環としての
ミニチュア版の第三次世界大戦

そう考えるならば
アメリカの異様なテンションの高さも
ちょっとはわかってくる

かもしれない
現場そんな感じじゃないですか?
北朝鮮との和解は
それほど難しくない

彼らの体制存続を保証してやれば
それで終わりですよ
キッシンジャーのシナリオだけど

アメリカ別のやつが
別のシナリオを書いている可能性がある
この数日間それが
見えてきた気がする


10月になってからはっきりすると
現状そんな感じじゃないですか?