社会がパーソナルトレーニングを必要としている | M&F編集長日記---はるかなる“体育て(からだそだて)”の旅へ

社会がパーソナルトレーニングを必要としている

この数カ月間、取り組んできた季刊『パーソナルトレーニング』 がやっとでき上がりました。この創刊号の巻頭メッセージで、私は上記のタイトルの記事を書きました。以下に、その記事をご紹介します。

■パーソナルトレーナーのための専門誌、季刊『パーソナルトレーニング』 を世に送り出すことができて、とてもうれしく思っています。パーソナルトレーニングという新しい分野が広がってきたからこそ、専門誌が必要とされると考えています。これからますます広がっていくなかで、この分野がさらに発展していくためには、プロの仕事の技術に関する確かな情報が不可欠です。この専門誌が、パーソナルトレーナーとして活動(またはプロを目指して勉強)されるみなさん、そしてパーソナルトレーニング指導を受ける多くのクライアントの方々に少しでも貢献することになれば、との思いでいっぱいです。
■パーソナルトレーニングは、時代の要請として出るべくして出たきたものだと考えています。先進国で運動不足の問題が指摘されるようになって30~40年くらいは経ちますが、その問題はいっこうに解決しないまま、ますます深刻化しながら現在の生活習慣病やメタボリックシンドロームの問題へとつながってきています。こうした状況に即応するように、先進国では1980年代からフィットネスが注目されるようになり、広がってきました。そして、フィットネス分野の“進化形”としていま広がりを見せているのがパーソナルトレーニングです。
■パーソナルトレーニングは、クライアント本人が、自分の体のあり方、ライフスタイルを選択しながらコンディショニング、トレーニングを行っていきます。それを“水先案内”するのがパーソナルトレーナーです。単に体を鍛えるということではなく、自分の体のあり方を通して、生き方も選択することになります。監督やコーチ、教師、医師などの立場の人から“指示を出す”のではなく、自分が自分の体のあり方を選択するのが新しいところです。
■これは、民主主義の発展形、進化形なのではないかと、私は考えています。民主主義は、王様がすべてを決めるのではなく、国民が国のあり方を決める制度です。民主主義は世界的に広がり、浸透しましたが、国民一人ひとりが国、社会のあり方を選択するように、自分の体のあり方も、自分で選択する時代が来たのだといえるのではないでしょうか。
■パーソナルトレーニングの広がりは、だからこそ“時代の要請”だと、私は考えています。

私たちは、“フィットネス”“パーソナルトレーニング”という価値観、新しいものの見方を通して、自分の体と向き合う時代を迎えています。