おとうちゃんの命日 | 空庵つれづれ

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宗教学と生命倫理を研究する中年大学教師のブログです。



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時事漫談、読書評、などなど四方八方に飛びます。

今日、2月16日は、ちょうど20年前に亡くなった私の父の命日である。

同じ年に母も亡くしたのだが、あれからもう20年も経つのだなあ・・・・・

父のことについては、おととしの秋 にこのブログで少し書いたことがあるが、
家ではずっと「おとうちゃん」と呼んでいた。

最近は両親のことを「パパ」「ママ」と呼んでいる子どももずいぶん増えたように

思うが、私の世代では少ない。

ま、一番ポピュラーなのが、「おとうさん」「おかあさん」。
あと、「さん」が「ちゃん」になって「おとうちゃん」「おかあちゃん」。
「お」が抜けて「とうさん」「かあさん」、「とうちゃん」「かあちゃん」
といったところが一般的なのではないだろうか。

私の家はちょっと変わっていて(?)、


父のことは「おとうちゃん」、

母のことは
「かあさん」

と呼んでいた。

私は一人っ子で、両親と祖父母(母の両親)との5人家族だったが、
祖父母も父(つまり義理の息子)のことは「おとうちゃん」、母(娘)の

ことは「かあさん」と呼んでいた。

祖父母のことは私も父も「おじいちゃん」「おばあちゃん」と呼んでいた

が、母は祖父(自分の父親)のことは「おじいちゃん」と呼んでいたのに

対し、祖母(自分の母親)のことは普通は「おかあちゃん」と呼んでいた。

うちの家は、父の姓をついでいるものの、実質的に父が養子のような

もので、祖母と母が家で謡曲や仕舞を教えていたということもあって、

「祖母―母」の女系ラインが中心となる家だった。

直接だれからも聞いたことはないように思うが、
たぶん母が祖母(自分の母親)のことをずーっと「おかあちゃん」と呼び

続けていたいために、私に自分を「おかあちゃん」とは呼ばせず、
「かあさん」と呼ば
せるようにしたのではないだろうか。


おとうちゃんの命日は2月16日、かあさんの命日は4月8日。

別に計算したわけではないだろうが、見事なシンメトリーになっている!
(←ちなみに、うちの女房の祖父母は命日がいっしょだったりします)

今日は、ドラ焼きやさくら餅など、おとうちゃんが好きだった
(庶民的な)和菓子を仏壇にお供えしました。