何の名前でしょう? | 空庵つれづれ

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宗教学と生命倫理を研究する中年大学教師のブログです。



話題は、日々の愚痴から、学問の話、趣味(ピアノ、競馬、グルメ)の話、思い出話、旅行記、



時事漫談、読書評、などなど四方八方に飛びます。

はじめに問題です。

以下の名前、いったい何の名前だと思いますか?


「これでいいのだ」

「餅」

「謎」

「四番松井」

「風に吹かれて」

「ロバのパン屋」

「よし勝つぞー」

「虹色の鯨」

「専業主婦」

「木を植えた男」

「喜びの財布」

「酒大好き」

「いやだいやだ」

「無我夢中」

「燃える瞳」



映画の題名??


いえいえ、、、これ、ぜ~~んぶ競走馬の馬名なんです!!

(もちろん日本の競馬では馬名にはカタカナしか許可されないので、

全部カタカナですが)



コレデイイノダ (47戦5勝 現役)

     みなさんよくご存じ、バカボンのパパの決まり文句ですね。

モチ (13戦2勝 現役)

     狙い通り、初勝利は正月競馬でした!

     「モチ粘る粘るぅ~」

     今日も特別戦に出ていましたが、久々にいい競馬をして5着。

     近いうちに3勝目が来そうです。   

ナゾ (中央50戦5勝 地方9戦2勝)

     名前からするといかにも(予想に反して)大穴をあけそうですが、

     中央での5勝のうち2勝は1番人気での勝利、2勝は3番人気での

     勝利ですから、けっこう予想どおり走る律儀な馬(?)でした。

ヨバンマツイ (中央18戦1勝 地方4戦2勝)

     中央での勝利は、唯一4番枠に入ったときでした!!

     次回4番枠に入ったら単勝を買おうと思っていたところ、

     引退しちゃいました・・・・・・・残念!

カゼニフカレテ (43戦3勝)

     飛んではいきませんでした(^^;)

     競馬場やウィンズでこの馬に賭けて、馬券が飛んでいった人は

     いるでしょうが・・・

ロバノパンヤ (中央48戦4勝 地方1戦0勝)

     珍名馬のなかでもたいへん人気のあった馬ですが、最後は

     障害レースで転倒落馬、脚を骨折して安楽死処分になりました(T T)

ヨシカツゾー (6戦1勝 現役)

     はじめて馬名を見たときには、「吉幾三」ならぬ「吉勝蔵」という人が

     いたのかと思いましたが、「よし、勝つぞ~」です。

ニジイロノクジラ (中央21戦1勝 地方6戦3勝)

     未だに意味のわからない馬名。

     虹色の鯨?? どこかの神話か伝説にあるんでしょうか?

     デビュー戦を人気薄で鮮やかに勝ちましたが、その後中央では

     勝てずじまいでした。。。

センギョウシュフ (15戦1勝 現役)

     ふつう競走馬は引退しても特定の異性とカップルにはなりませんが、

     この馬は引退したらぜひ、特定の牡馬と余生を送ってほしいものです。

キヲウエタオトコ (10戦2勝 現役) 

     昨日特別戦で見事勝利! 今後も短距離戦での活躍が期待できます。

ヨロコビノサイフ (24戦2勝)

     この馬に賭けたことはありませんが、名前につられて財布がスッカラカン
     になった人もいそうな・・・


さて、こういう珍名馬、競馬ファンにはとても親しまれる存在なのであるが、

それには条件がある。

そこそこ強くなくてはいけないのだ!

珍名馬がG1のような大レースを勝つというのはめったにない(私の記憶では、

高松宮記念を勝ったオレハマッテルゼ(「俺は待ってるぜ」で、「俺、ハマッてるぜ」

ではない)ぐらい)が、とにかく何勝かして、数多く走らないと、ファンの記憶には

残らない。

今の競馬では、デビューした馬の大半は1勝もできぬまま、5~6戦で引退

(して馬肉になる)ので、上記の馬などはみなそこそこ活躍した(している)馬

なのである。

(競馬では、午前中が新馬戦や未勝利戦、1勝以上した馬はほとんど午後の

レースに出る。競馬場やウィンズに出かける人も午後になると増えるし、一般の

テレビ中継も午後に始まるので、珍名馬も、午後のレースに繰り返し出ないと

その存在をアピールできない)


また、レースで何回も名前を呼んでもらえる馬、というのは

なんと言っても逃げ馬である。

(追い込み馬だと、追い込みが不発のときはほとんど名前を呼ばれないのに

対し、逃げ馬は直線でバテてしまったとしても、それまでに何回も名前を呼んで

もらえる)


そういう点で言うと、私も大好きな
サケダイスキ (中央11戦3勝 地方3戦2勝 現役)
などは、逃げ馬であり、「珍名馬の鏡」のような存在かもしれない。


「親子そろって珍名馬」、というパターンもある。

イヤダイヤダ (9戦2勝) 母はモットヒカリヲ
   母馬の名は文豪ゲーテの臨終の言葉と言われているが、

   単に部屋が暗かったから、「カーテンを開けてくれ」と言おうとして事切れた・・・

   ということらしい。

   母子の名前のつながり方が面白い!

ムガムチュウ (11戦2勝) 母はチョコレートケーキ

   無我夢中で食っています!

モエルヒトミ (7戦1勝) 母はホノオノオンナ

   「ちりとてちん」に続く現在のNHK朝ドラは「瞳」

   もう引退しちゃったので買えませんが・・・


もっとも、たとえ未勝利でも、印象に残っている珍名馬はいます。

私の場合、

リセットボタン (10戦0勝) 

   この成績、リセットして一からやり直したいでしょうね~~。
   馬主は「ダビスタ(ダービースタリオン)」の作者、薗部博之氏。

   (重賞をいくつも勝ったバランスオブゲームなど、薗部氏の持ち馬は

   ゲーム関係の名前がほとんどです)

ウマスギル (7戦0勝)

   上手すぎる(レースが)?    なら未勝利では終わりませんね・・・

   美味すぎる(馬肉が)?      

   あるいは、「馬、過ぎる」?

ユビキリゲンマン (3戦0勝 現役)

   何を約束したのかはわかりませんが、 

   嘘ついたら針千本飲まします。

   (ちなみに、「ハリセンボン」という馬もむかしいました。5戦0勝でした・・・)
   もっとも、この馬はまだ、これから勝つ可能性はありますね。

   がんばれ~!