佳羅放送戯評 × 佳 羅 体 育
NHKが是だもの。
―プロ野球中継で垣間見える「愛国心希薄?」―
今年も夏と成り且つ梅雨の時期に入る中、日本のプロ野球は「交流戦」が酣ですが、…昨年からですか、NHKに拠る中継放送について気に成る・燻ってる事が一つ。――「勝負眼」と共に解説者が指(認)定する「プロ技」・其の直ぐ後の種別の呼び方です。
「プロ技」に続き水準に応じて各々、「金」「銀」「銅」と言えば良い―オリンピックに因む迄も無く―ものを態々、「ゴールド(←金)」「シルヴァー(←銀)」「ブロンズ(←銅)」と言い換えてます。――『読売巨人軍』対『楽天野球団』の中継放送(BSテレビ・6月8日)でも一寸した軋轢の類が解説と実況との間で聴かれました。確か8回表でしたか、好守備に対し解説者が「プロ技・銅で」と述べると実況者が其に応え「プロ技・ブロンズと認定」と言いましたね。――違和感と共に「NHKにしてからが日本語を軽んじる様に成ってる」旨の思いを禁じ得なかったのはさて、佳羅研だけでしょうか。
アメリカ合衆国生まれのスポーツ・野球。当然乍ら、競技の進行は英語で遣り取りされます。第二次大戦中に倣って「良し一本←ストライク」等と訳し切って…とは申しませんが、――仕事の現場に於ける専門用語以外について言えば、先ずは、自国の言葉―無論、此の場合は日本語―を正しく使う事。こそが、愛国心の基本―と佳羅研としては考えます。がNHK、を始め放送、更に通信を含め伝達の業に携わってる皆様は如何にお考えでしょうか。
余談乍ら、NHKがオリンピックの中継放送を始めたのが1936年(昭和11年)8月。其の凡そ半年前に生まれた「長嶋茂雄」―1960年代に於ける日本プロ野球の立役者―の告別式が執り行われたのは、奇しくも前述の「巨人対楽天」戦開催に先立つ午前でした。
本日(6月12日)夕、日本プロ野球交流戦・「獅子」対「猛虎」第三回戦がNHKのBSテレビとFMラジオとで同時中継放送される予定です。直営の交響楽団に拠る演奏会の生中継も時偶乍ら行われる程由緒在る(?)音楽番組を敢えて潰してのFM野球中継。に出演するお笑い芸人二人組も亦、日本語の堕落に加担するのでしょうか……見(聴き)ものです。
▲本文の作成に際しては、『ウイキペディア・フリー百科事典』を一部で参照しております。尚、今回はNHKの拠頁も参照致しました。

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