歌舞伎座の一幕見席で身替座禅を観る | へためし制作記

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料理経験なし。しかし相方にまともなご飯を食べてもらうため、自己流で自炊を開始。その苦難の道のりを記す。

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4月、歌舞伎座でどうしても見たい演目が一つあって、歌舞伎座の一幕見席を初めて体験する。大好きな身替座禅をやっていたのである。歌舞伎座の公演情報で一幕見席のチケット発売時間を確認し、週末で結構混むことを想定して発売開始時間の1時間ほど前に着くように向かうと、すでに3~4人が並んでいた。ちなみに歌舞伎座に向かって左側に一幕見席用のチケット売り場や入り口、購入前に並ぶ場所がまとまっている。
係の人がいるので、身替座禅の一幕見を希望することを伝えると並ぶ場所を教えてくれる。ついでに赤い布を敷いてあるベンチも出してくれる。そこに座ってしばらく待つことになるので、本などを持っていくのがお薦め。顔を上げると一幕見席の案内板が掲げてある。

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ちなみに一幕見席は席数が限られているせいか非常に厳格に管理されており、集団で観劇したい場合は観る全員で並ぶ必要がある。誰かのために席を確保しておくことはできない仕組みになっています。

しばらく待って発売時間となると、順番に係りの人がチケット販売窓口に案内してくれる。なお一幕見席は午後の部、など同じ部であれば連続した演目の席を購入できる。そのため私は身替座禅一幕見席の5番目くらいに並んだが、チケットを買ってみるとすでに20番台だった。ただ、一幕見席は90席座席があるので、90番以内であれば座って観劇できる。

チケットを買った後はまた30分ほど開演まで時間があったので、近所の小諸そばで腹ごしらえをしてから歌舞伎座に戻る。念のためちょっと早めに戻ったつもりだったけれどエレベーターで4階に向かうと、すでに入場待ちの長蛇の列。係の人に自分の番号を伝え、その場所に並ぶ。

時間になると、番号順に入場。私は一幕見席の一番前の中央付近で座席を確保した。ただ、手すりがあって若干邪魔に感じるので、それが嫌な場合は2列目で見た方が良いかもしれない。

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なお舞台は結構ちゃんと見える。花道も少しだけ見えるし、3階や4階の席は舞台全体を絵のように見ることができて良い、と本で読んだけれど本当にその通りで、舞台に広がる着物の裾の具合とか、役者同士の位置関係から見えてくる図とかがすごく良くわかって新鮮だった。

ただ一幕見席は座席の間隔がかなり狭くて、やはり一幕を見るのに丁度よく出来ている席だという印象。1列目でも足のやり場にやや困るし、2列目に至っては座っている人の膝が1列目の座席の背もたれにくっつく位に狭い。

でも今回の身替座禅は1200円で観れたし、しかもちゃんとよく見えるし、どうしても観たい一幕がある時や、他の席でしっかり全部見たけれどもう一度見直したい一幕がある時などにはすごく重宝しそうです。