10冊目。

 

 

黄泉路はるか…

このつまらない人生を終わらせたいと思うアキ。一緒に死んでくれる人がいるなら今すぐにでも死にたい。友人の珠美にそう告げると、一緒に死んでくれると言う。二人でビルの屋上から飛び降りようとしたが、警察が近づいてい、アキは捉えられてしまい珠美だけが落ちて死んでしまった。アキはその後何度か自殺を試みたものの上手くいかず、死ぬことを諦めたふりをして過ごした。そしてトラックの前に飛び出したものの、珠美の幽霊によって生き延びてしまう。珠美は「今死ぬのは許さない」と言うのでした。

これもまた救われない話だね。アキは本当に死にたいのであれば、一緒に死んでくれる人が欲しいなんて言わないと思うんだけど、本当は止めて欲しかったのかなんなのか。珠美も軽いしなぁ。なんだかなぁ。

 

琥珀色の夜

前回の感想はこちら

13月の悲劇的な全寮制の女子校で、小学生からずーっと一人部屋で暮らしてて友達が皆無なオードリィ。親からも愛されずに育ったから、人の宝物を勝手にネコババするようになってしまったのかしら。と思うと可哀想だけど、指輪を盗むために殺して指を噛みちぎるって、どうかしてる。

これまた救われないね。

 

海に還る

海の声が聞こえて海の妖精たちと意思疎通ができる姉と弟。ある日船乗りの父が嵐の海に落ちて行方不明になった。両親の友人で同じ船に乗っていた医者が親身になってくれるが、弟は気に入らない。兄弟は海に父を返してくれと頼むと、父が海から現れた遺体となった。父の遺体には穴が開いており、その後友人の医者が捕まった。母に横恋慕していて魔が差して銃殺して海に投げ捨てていたそうた。

父の祖先が人魚を助けたことから、子孫である父たちは絶対に海で溺れ死ぬことはないんだって。父が戻ってきた時に妖精たちの好意を無碍にしてしまってから、声が聞こえなくなっちゃった姉弟。でも海が好きで海関係の仕事につくまでに成長しました。この先、また妖精たちと話せるようになるかどうかはわからないけど、無理じゃないかな〜? なんて思ってしまうわ。

 

闇の左手

闇の中から左手が現れる夢を見るなおみ。家族や彼氏、クラスメイトたちもなおみを心配してくれる。しかし教室でまた左手が現れた。

実はなおみは引っ込み思案で家族からも馬鹿にされている女の子でした。自殺したものの生きのびていて、現れた左手はもう一人のなおみの手でした。今ならまだ生き延びることができるけど、現実世界から逃げて妄想の世界を楽しんでいるままだと死んでしまう。だから連れ戻そうとするんたけど、現実には戻りたくないと拒むもう一人のなおみ。果たしてどちらのなおみが勝つのでしょうか。

て、結果がわからぬまま終了。むむむ〜。なおみの家族の対応が酷すぎるけど、死なないで欲しいわ。