亡くなった親友が大好きだった原ちえこ。
小学生の頃、出ていた作品はだいたい読んでいたはず。
なぜか手元にあったのは「I愛ギャル」。けっこう好きです。

フォスティーヌ (1) (KCデラックス―ポケットコミック (869))/原 ちえこ

¥600
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んで、古本屋で手に取った「フォスティーヌ」。
亡き親友を思い出しての購入だったけど、読んだらやぱり面白くて、これ以来、すっかり原ちえこにはまってしまったわ。
外国が舞台なのに、ペンダントの裏の名前や表札がカタカナって辺りに苦笑してしまうけど、それもご愛敬。

原ちえこの魅力は、なんといってもドレスのフリル!風にたなびく長い髪!
憧れですわ♪
でもね~フォスティーヌのドレスは毎回可愛いのに、フレデリックの礼服はいつも同じ…。
もちょっとカッコイイ礼服も着せてあげて欲しかったわ。

えええ~フレデリックったら~! と思いつつも、ラストは当然ハッピーエンドです。
身分制度なんてくそ食らえ!
ですがな。


ジプシーのフォリーは、誰からも習っていないけどピアノを弾くのが大好き。ある日、領主の家に招かれたジプシーたち。フォリーはそこで伯爵のフレデリックに出会う。領主の庭で大事なペンダントを落としたことに気づいたフォリーは、ひとり庭へ忍び込む。ペンダントはフレデリックが持って帰ったことを知るが、この間に領主のバカ息子がフォリーに振られた腹いせにジプシーを追い払ってしまったせいで、家族と離ればなれになる。
ウィーンの伯爵家へ行き一度はフレデリックに追い返されるが、家族の元に戻れたフォリーは偶然フレデリックの母と出会い、ピアノを習わないかと言われて伯爵家に住むことになった。実はフォリーは大公の愛人の娘(しかも正妻との間には子どもはいない)フォスティーヌだったのだ。幼いときにジプシーに引き取られていて、フォリーの持っていたペンダントが何よりの証拠。
フレデリックの家でレディになるための勉強とピアノを習い、色々あったんだけど(笑)大公の娘であることが証明されて、大公の家に引き取られるフォリー。大公は亡くなっていて、祖母と正妻がいて、正妻はフォスティーヌが大嫌いで、親戚のウォルフに王家を継いでほしかったのだけど、祖母はフォスティーヌに婿を取らせて跡を継がせようとする。
フォスティーヌはフレデリックが好きで一緒にいたいと言うんだけど、フレデリックは負い目があって(説明すると面倒くさいからパス)本当はフォスティーヌが好きだけど、突っぱねちゃう。でも、最後にその負い目は間違いであったことに気づき、フォスティーヌとウォルフの結婚式に馬で駆けつけ、フォスティーヌを連れる。フレデリックであった。
よくやった! カッコイイ☆
間に合って良かった~(いや、間違いなく間に合うはずだけど)!
フレデリックとフォスティーヌはウィーンを追放され、チロルの町へ行くのであった。

はしょりましたけど、フォリーには兄がいて。あ、ジプシーのね。兄のミルコからのニセの手紙に騙されるんですよ。でもね、フォリーは伯爵家に来るまでは字が読めなかったのよね。だからペンダントの裏に自分の本名が書いてあるなんて知らなかったんだよね。だったらミルコだって読み書きできないと思うんだけど…フォリーに手紙を書くなんてことはできないはす。なんてところに気づこうよ、フォリー。

私はフレデリック好きですけど、ウォルフが案外いい人でね。ちょっと軽いけど明るいし、フレデリックに対してヒステリック起こすわけでもなく「仕方ないよね~許してあげようよ~」みたいな発言もあるし。

3ページに渡ってフレデリックとの思い出を振り返るシーンが、好きです♪