Willard InterContinental Washington



 

 家でワインを好んで飲むようになってから外でも飲む機会が増え、ある時、歴史街道推進協議会関西フォーラムの仕事で滞在した、ワシントンDCのインターコンチネンタルホテルのバーで始めて赤ワインを頼んだ時に面白いことを経験しました。



 飛行機の中で、ワインを頼んだ時、英語で「レッドワイン?ホワイトワイン?」と聞かれているにも係わらず、初め、「ワイワイ?ワイワイ?」としか聞き取れず、しばし戸惑ってしまいましたが、ホテルのバーで頼んだ時も、何とか赤のグラスワインをお願いしたもの、次に聞かれるとしたら当然、「ボルドー」とか、「ブルゴーニュ」等の産地を聞かれるとばかり思って待ち構えていました。でも返って来た言葉は何処をどう聞いてもそうではないことを聞かれていて、この人は何を聞いてるんだろうと拙い英語で必死に聞き返したことが有りました。よくよく聞くとそれは葡萄の品種で、「メルローですか?カベルネですか?」と聞いていたのです。最終的には美味しいメルローの赤ワインを楽しむことが出来ましたが、アメリカのワインはフランスのワインと違って、葡萄の品種をブレンドせず単品種の葡萄を使って一つのワインを醸造する事をすっかり忘れていたのと、いくらグラスワインとはいえ、アメリカでフランスワインを頼んだらいくら取られるかなど考えも及ばなかった、本当に世間知らずの私でした。 この時、ワインひとつ頼むにも、国によって頼み方の違いがあることを始めて知ったわけです。



 滞在中、日本人の若い女性のスタッフの方と仲良くなったり、ロビーを通る度に黒人のポーターの人が笑顔で声を掛けてくれたり、初めての海外公演で緊張していた私の心を癒してくれましたが、リンカーン大統領が宿泊した部屋が未だに使用されているような由緒あるこんな素晴らしいホテルで、心からその素晴らしさをエンジョイ出来なかったのが、今思えばとても残念です。またいつの日か行く機会が有れば良いのですけど。