当日午前中の舞台稽古の様子です。

朝一発目から、花槍を振り回したり、踊りっぱなしの「高砂丹前」は流石にきつかった・・・・。それでもまだ「高砂丹前」は素踊りなのと、前後の段取りも有り浴衣でリハーサルをしましたが、「藤と若衆」は化粧をしていない状態で鬘と衣裳というちょっと怖い格好です。でも本衣裳の場合、鬘や衣裳の重さや、衣裳の袖や裾さばきの加減を知る為に、本番前に一度身に着ける事は絶対欠かせません。

  それにしても宝塚時代からそうだけど、本番前って前夜遅くまで準備があったり、当日早くから舞台稽古だったりで、いつも一番疲れている状態で初日を迎える事になるのはどうしたものでしょう。多分どの舞台人も似たり寄ったりの状況だと思うけど、こうなってくると本番を乗り切るのは普段からの節制や基礎体力、そして最終的には気力のみのような気がします。最低限風邪をひかないとか、怪我をしないとか以外、正直な話しベストコンディションで舞台に臨むなんて有り得ないかも知れません。特に踊るだけでなく、総ての段取の指示や確認も含めてやっていかなくてはいけない私達の活動は、いつも気が抜けないし時間も無い状況です。

 今年シンガポールに行ったとき、始めて気力で体力をカバー仕切れなかったという経験をした私は、今回は自分なりに体力的にも精神的にもペース配分を考えながら、兎に角一切れでもお腹に入れておこうと、とサンドイッチを頬張りながら頑張りました。