ようこそ、我が家へ・・・・、というのは冗談ですがここは京都「庵」が所有する町屋の一つ。去年アレックス・カー氏のバースデーパーティーの時に滞在させて頂いたのですが、シンプルで清潔感があって、木の温かみや懐かしい匂いがして心がほっと癒されました。広くなく狭くなく、二階建てのこじんまりとした一軒家を独り占めして、暫し妄想・・・。将来こんな所に住めたらなぁ・・・・。 



 西洋人が、日本の家は木と紙で出来ていると言ったそうナすが、まさしくその通り。厳密に言うと紙も本を正せば木から出来ているわけですから、木と言う素材の応用範囲の広さには驚いてしまいます。それも機能と美しいデザイン性を兼ね備えているのですから、本当に素晴らしいと思います。



      

 この玄関の写真の奥に、小さな長方形の物が見えますが・・・これが何だか分かりますか?





 

 左側の白い襖を開いて部屋に入り、内側から見ると同じものが今度はどこにあるか、お分かりでしょうか? 



 

 実はこれ、マジックミラーになっているのです。これはそのマジックミラーの長方形の部分だけ内側からアップで写した写真です。玄関が透けて見えるのわかりますか?あえてマジックミラーと表現しましたが、何か特別な仕組みがあるわけでも無く、普通のガラスに木の格子がはめ込まれているだけなのです。格子を上手く利用する事によって光の屈折がおき、中から外は見えますが、こんな所から覗かれているなんて、玄関からは全く気が付かないのです。



 余りにもさりげなく、部屋のデザインに溶け込んでいるので、はじめて家を訪ねて来た人はこんなところにマジックミラーが有るなんて、絶対気がつかないでしょう。私の場合、一人っきりで特にする事も無く、部屋の隅から隅まで隈なく見ていた時に偶然見つけたのです。凄い凄いと一人で感動しまくっていましたが、やはりいつも感動を共感できる人が傍にいないと詰まらないですね。せめて土産話にと写真を沢山撮りました。



 



 この坪庭もとても気に入りました。右側に少し開いた窓が見えますが、中は檜のお風呂です。最高に気持ちよかったです。檜の香りのするお湯にゆったりと浸かりながら、和の住まいは住みながらにして、人がいつも自然の一部として呼吸する事が出来ることを改めて感じました。京都もこのような町屋がどんどん減っているそうです。戦争でも戦火を受けず失なわれる事の無かった美しい町並が、今日本人の手で消されようとしているなんて、本当に悲しいですね。