人を教えるという事は自分が教わるという事だと、お弟子さんにお稽古をしていていつも感じます。私の場合「教える」という事ではなく、あくまでも「伝える」という感覚でいるのですが、それにしても、自分が確実に分かっている事でなければ伝わらないし、伝えようとして上手く伝えられない時、自分の足りない部分を自覚させられるのです。

 芸事も人生もその反復なのだなぁと思います。大人になると、子供のときの様に他人から注意をされたり、ましてや叱られたりする事はとても少なくなると思いますが、稽古場では、いくつになっても注意されたり、叱られたり・・・。された方も、した方も、それぞれの立場から「学び」の有る特別の空間なのです。昔から、「親子は一世、夫婦は二世、師弟は三世」と云うそうです。それだけ「師匠」と「弟子」という関係は特別の関係なんでしょうね。

 

 この写真は、私が踊りを始めた頃の写真です。多分五歳くらいでしょうか。おそらく清元「子守」をお稽古していたときのものでしょう。文字通り踊りが三度のご飯より好きだった時代です。今も気持ちは変わりません。