代替療法に目を向ける

鍼治療
鍼治療は治療技術として世界中でかなりの人気を博すようになりました。「鍼治療」は幾つかの異なる技術を指す語ですが,最も一般的には,体の特定の部位に細い針を挿入して,治療効果を得る技術を指します。過去数十年間の調査が示すところによると,鍼治療は,痛みや炎症の緩和に役立つエンドルフィンなどの神経化学物質を放出させることにより,ある症状に効果を発揮するようです。
ある調査結果は,鍼治療がかなり多くの慢性病を治療できそうなことや,麻酔薬に代わる安全な手段であることを示唆しています。世界保健機関は,104の病気について鍼治療を認めています。また,米国立衛生研究所によって選ばれたある委員会は,鍼治療が手術後の痛み,筋肉痛,生理痛,化学療法や妊娠の結果生じる吐き気やおう吐の治療法として許容し得るという証拠を挙げています。
鍼治療が非常に有害な結果をもたらすことはまれですが,ひりひりした痛みやしびれ,または刺すような痛みを感じることがあるかもしれません。針をきちんと滅菌するか,使い捨ての針を使えば,感染の危険を最小限に抑えることができます。鍼治療師には,適切な診断を下したり,よりふさわしい他の療法を勧めたりするのに必要な医療技術が不足している場合もあります。そのような診断技術の不足を無視するのは賢明ではないでし