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無煙たばこ―危険な代用品

11億㌦(約1,100億円)の嗅ぎたばこ産業のトップを行くたばこ会社は,香味を付けた餌を使って子供たちを抜け目なくたぐり寄せています。この会社は,人気のある香味を付けた銘柄を出しています。それらがもたらす“たばこを吸った時のような感覚”は人を満足させますが,長続きしません。このたばこ会社の元副会長は,「多くの人は香味の効いたたばこから始めるかもしれないが,結局は[最もニコチン量の多い銘柄]に行き着く」と述べました。この嗅ぎたばこは,「強い男の強い噛みたばこ」,「満足させてくれる」と宣伝されています。

ウォールストリート・ジャーナル紙はこの会社の戦略を報じ,「ニコチンの量に手を加えている」ことを否定する同社の言葉を引き合いに出しました。同紙はさらに,以前にこの会社の化学者だった二人の人物が,初めてこの問題に触れ,「会社はニコチンの量を操作しているわけではないが,使用者の吸い込むニコチンの量は確かに操作している」と言ったと述べました。この二人によると,この会社は自社の嗅ぎたばこのアルカリ度を増強するために幾つかの化学物質を添加しています。嗅ぎたばこはアルカリ度が高くなればなるほど,「多くのニコチンを放出する」のです。同紙は嗅ぎたばこと噛みたばこに関し,さらに次のような説明を加えています。「嗅ぎたばこは噛みたばこと混同されることがあるが,嗅ぎたばこは細かく刻んだたばこであり,使用者はそれをしゃぶるが噛みはしない。使用者は一つまみ,あるいは一“すくい”をほおと歯肉の間に含んで舌で転がし,時々吐き出す」。

香味を付けた銘柄は初心者向きに作られたものであり,放出されて血流に吸収されるニコチンの量は7%ないし22%にすぎません。最もニコチン量の多い銘柄を使い始めた人は吐き気を催すことがあります。このたばこは“真の”男のために細かく刻んだ形のものになっています。そのニコチンの79%が“放出され”,血流中に即座に吸収されます。米国では,使用者は平均9歳でディッピング(かぎたばこ)を始めます。ニコチンがより多く含まれている銘柄に進んで“真の”男の一人になろうという気を起こさない9歳の子供がいるでしょうか。

結果として服用することになるニコチンは,実際にはたばこを吸うときのニコチンよりも強力です。使用者は非使用者に比べて,口腔ガンになる率が4倍で,咽喉ガンになる危険性は50倍も高くなる,と報じられています。

米国では,ハイスクールの陸上競技の花形選手が口腔ガンで死に,その母親がたばこ会社を相手取って訴訟を起こした時,一時的に世間の激しい抗議の声が高まりました。この若者は12歳の時にロデオで嗅ぎたばこを1缶無料でもらったばかりに,1週間に4缶を使用するようになりました。彼は痛みを伴う手術を何度も受け,舌やあごや首を切り刻まれた挙げ句に,医師に見放され,19歳で亡くなりました。

うう、ここまで怖い記事読んでも、
やめる気になれないよ。
(ノ_・、)シクシク