とても喜ばれた、お葬式の写真 | Talking with Angels 天使像と石棺仏と古典文献: 写真家、作家 岩谷薫

とても喜ばれた、お葬式の写真

お葬式 親戚のお婆さんの葬式の写真をたのまれていました。
 途中、東京出張があったので、本日納品。
 私自身は葬式の写真を撮るのはきらいで、いくら親族の依頼とは言え、「今の人は何でも記録に撮りたいのだな…」と思ったものです。亡くなったらもう空でいいじゃないかと…笑

 それに、お葬式の写真を嫌がる参列者も実際にいるもので、以前、私が参列したお葬式では、カメラマンに対し、わけのわからん爺さんが、「撮るなぁー!」と怒りだしたので、私はそのカメラマンを「きのどくだなぁ〜」と思ったものです。
 彼も好きで、お葬式撮ってる訳じゃないですからね!あくまで喪主に依頼されているだけですから…。
 実際、そのカメラマンも「喪主に頼まれているので」と慌てて説明していましたよぉ…。

 また、私が高校生の時、父が亡くなりましたが、親戚の兄チャンがカメラを買いたてで、パシャパシャ葬式を撮るんですよ。笑
 ビックリしたのは、棺桶の窓を開けて、死に顔のアップを撮ったこと!爆
 そんな写真、遺族はいらねぇー!

 以上のような経験があるので、お葬式の写真はイヤでした。
 何より気を使う。
 実際、今回、撮ったのが初めてです!

 『でもね…』
 今日、写真をセレクトしていて、意外とイイ写真なんですよ!これが。
 プライベートすぎるので全面ボカシですが。
 その秘密は家族葬だということ。
 撮られる人が、「この人は親族だから、写真家だから」と安心していますし、何より、故人をみんなが強く愛している人達ばかりだから、写真にもその愛が溢れているんですよ!!
 普通の御近所や仕事関係が来るお葬式では、こうは行きませんね。きっと。
 (あの立派なお婆さんなら、普通葬儀なら、参列者で式場がいっぱいになってたはずです)
 
 いい写真が沢山ありました。なんだか全体がホノボノしているんです。
 案の定、親戚の遺族に写真を渡すと、ものすごく喜んでもらえました!!!!!

 はじめは、シブシブでしたが、
 「遺族にも故人にも、いいことしてあげられたんだな」
 とシミジミです。
 (本来、私はDeath カメラマン、デスから!笑

 お葬式の写真も結婚式の写真と同じくらい、喜ばれるものなのね。
 結局、どちらも家族愛に包まれた、新たな旅立ち、次ぎのステージを祝福してあげうよう!という写真なんですね。

 今回、小さな家族葬、はじめて経験したけど、家族葬、いいと思った!
 一般葬だと、香典返しやなんだかんだと大変ですしね。
 500人くらい来る葬式の香典整理の手伝いをしたことがあるけど、あれは、大変だった…笑

岩谷薫(Kaoru Iwatani)『Talking with Angels』ー天使と仏の写真家ー | Facebookページも宣伝