おもちゃを孫に貢いですっからかんの貧乏じいさんは


孫にやる木の実をおもちゃにある日山に探しに行きました


じいさん疲れてお昼寝


そしたらお昼寝してたじいさんの頭に熟れた柿の実が落っこちた


じいさんは谷川で頭を洗ったけど髪の毛の間にまだ柿の種が残ってたんよね


その柿の種が段々大きいなって実がなって枝もたわわに柿が実る


じいさんどれどれともいでみたら甘柿やった


じいさん孫にやるだけやったらもったいないので商売を始める


孫にやるおもちゃ代を稼ぐため


じいさんの頭のなか栄養は良かったのか評判が良くて


ある日じいさん寝ている間に

じいさんだけに働きすぎると疲れるからね適度に昼寝もせんとな


ほっつき歩いてたら疲れるしな


他の柿売りたちがやっかんでじいさんうとうとうたた寝しとる間に頭の

柿の木を切っちゃったんよ


じいさんがっかり頭のうえは

軽なったけどなんか寂しゅうて泣いとったら


じいさんの頭のうえにまだ残っとった木の根っこから舞茸やら椎茸やら

たくさん生えてきた 


それで今度はそれを売りに出かけたら他のきのこ売りがやっかんでじいさんの頭のなか掘りおこした


根っこ掘りおこしたあとが大きな穴となった 


じいさん寝るなよ寝たらあかんで


じいさんは飯の種は無くなる溜めた金は無くなるますます元気になっとる孫にはいじめらるでほとほと困ってた


そしたらある日大雨が降って頭のなかに水が貯まって池となった


そこへどこからくるのかマスが来る

サケが来るウナギが来る


チャプチャプ水が波立つほど沸いて来る


孫は大はしゃぎで泳ぎまくる

じいさんは毎日魚を捕っては売り魚を捕っては売り安楽に暮らせた


ちなみに私は種を食べるとほんまにそうなるとかなり長いこと思って信じていたのでした