2週間あまり前のことですが、6月3日に上野の東京文化会館へコンサートを聴きに行ってきました。
私は今年になってから、足の具合が今まで以上にすこぶる悪くなり、足をかばって歩き方も悪いせいか腰まで痛くて。
わが家から最寄りの駅まで普通の人なら5,6分。ゆっくり目に歩いてもせいぜい7,8分程度で、10分はかからない距離です。
少し前まではその距離を20分くらい見ておかないと辿り着けず予定していた電車に間に合わなかったのですが、今では駅まで歩くこと自体が辛いんです。
友人やご近所の方に「私には駅までが凄~く遠いんです。」と話すと「ええ~っ」って笑われますけど・・・
なのに、久しぶりにチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番の生演奏が聴きたくて、チケットを早々と買ってしまったんですよね、6月なら少しは脚力が回復しているつもりで。
コンサート当日は、台風2号の進路次第では大荒れかもしれない天気予報でしたから、最悪の天候ならばチケットは無駄になるけれど行くのをやめようと思っていました。
当日が近づくにつれ台風の進路を毎日やきもきしながらチェックしていましたが、幸いにも台風は早めに去って昼前には晴れ間も見えてきたので、意を決して出かけることにしました。
でも歩く自信は無いので、駅前の公共の建物に用事のあるふりをして(本当はいけないんだけど)、そこの駐輪場に自転車を預け、正面玄関で待っていてくれた家人が駅のホームまで送ってくれて、なんとか無事に電車に乗り込み上野に向かいました。
コロナ禍の間は電車に乗ることは殆どなく、上野に降り立つのも、とても久しぶりで、公園口が綺麗になってからは初めてでした。
以前は公園口改札口の真ん前が東京文化会館でしたが、西洋美術館寄りに変更になってて、駅構内を少し歩かねばならなくなったけど、でも信号を渡る必要がなくなりました。
コンサートはこちら。
ピアノ協奏曲を3曲も聞かせていただける演奏会は、清水和音さんとか、あるにはありますが、めったにない機会なので、とても楽しみにしていました。
ソリストの實川風(じつかわかおる)さんのことは、失礼ながらあまり存じ上げなかったのですが、東京藝術大学付属高校を経て東京藝術大学を首席卒業し、同大学院修士課程修了ののち、オーストリア国立グラーツ芸術大学ポストグラデュエート課程を修了。
2015年ロンティボー国際コンクール第3位、2016年カラーリョ国際ピアノコンクール第1位等々、国内外のコンクールの優勝・入賞歴や海外の音楽祭での出演歴が多数。
共演は新日本フィルハーモニー交響楽団、指揮者は渡邊一正さんでしたが、1曲目のショパンのピアノ協奏曲第1番は、實川さん自身がピアノ演奏と指揮もこなす「弾き振り」でした。
チャイコフスキーのピアノ協奏曲を久しぶりに聞きたかったのがチケットを買った理由でしたが、聴き終えて一番心に響いたのは、「弾き振り」のショパンのピアノ協奏曲第1番でした。
やはり生の演奏は迫力がありますね。
コンサート会場に身を置いて、集中して楽しめるのが嬉しいですし。
コロナ禍になる前は、年に何度かはコンサートに出かけていましたし、お勤めをしていた頃は在京のN響以外の幾つかの交響楽団の定期会員でもありました。
(N響が嫌いな訳では全然なくて、定期演奏会のオンエアがあるのと、NHKホールが駅から近くなかったのが理由。)
ブログには殆ど書いていませんが、コンサートの事もそのうち振り返ってみようかしら・・・
国立西洋美術館の方を撮ってみました。
樹木が立派に茂って勢いがあり、台風一過の青空に新緑がとても映えて、美しい
思いきって出かけて、本当に良かった
次は一体いつ出かけることが出来るやら・・・
最後までお読みいただき、ありがとうございました。