情報によって印象はかわる
就職活動の面接や、自己紹介をするときなど
相手に好印象を与えるテクニックとして、
『長所を最初に話す』という方法があります。
これは1946年、
社会心理学者のソロモン・アッシュが行った
印象形成実験の結果をふまえてのこと。
同じ内容の情報でも、
『肯定的な言葉』を先に聞いたケースと
『否定的な言葉』を先に聞いたケースを比較すると、
『肯定的な言葉』を先に聞いたほうに
”好印象”を抱いたという結果からきています。
つまり
”情報提示の仕方”が印象を決定づける
ということ。
じつは似たようなことが
香りの世界でも実験されています。
ハーブに含まれる香りで実験
香りに対する印象実験が、
アニスやフェンネルに含まれる『アネトール』
という香り成分を使って行われています。
<参考文献>
Effect of Description of Odor on Perception
and Adaptation of the Oder / Sakai Nobuyuki
<実験内容>
Aグループにはアネトールの情報として
「アロマテラピー、スパイス、アロマ効果」
などのポジティブ情報を伝える
Bグループにはアネトールの情報として
「人工的に作成された化学物質、
致死量は体重1㎏あたり2~3g」
などネガティブ情報を伝える
それぞれの情報を聞いた後、匂いを嗅ぐと
どのような印象の違いがあったか...。
ネガティブ情報で不快な香りに
結果は、
ネガティブ情報を伝えられたBグループが
アネトールの匂いに敏感に反応して、
不快に感じる人が多かったとのこと。
「人工的」「化学物質」「致死量」
ミスリードの言葉がいっぱい(笑)
もっとも強烈なのは ”致死量!”
これが出てしまったら、
好きな香りかどうか以前に、からだに
有害か?無害か?の選択になってしまう。
ちなみにですが、
「致死量」は、有害無害に関係なく、
いつも食べている食品や飲料の成分でも
調べられています。
例えば、カフェインは130㎎/㎏とのこと。
(ざっくり言えば、1kgの生き物が死ぬのに
130㎎必要ということ。)
アネトールが2~3g/㎏ということは...
カフェインより多く摂取しなければ死ねない
ということになる。
だからフェンネルやアニスは、
アネトール成分が含まれているハーブですが
お菓子や料理用に一般的に使用されています。
また、メディカルな視点で見ると
アネトールは女性ホルモン様成分なので、
代替医療などでは、更年期や
婦人科系のトラブルに活用されています。
たぶん、そんなことを先行情報で与えられたら
アロマ愛好者にとっては、
「好ましい香り♪」「すてきな香り♡」などの、
好印象の精油になるのかもしれませんね。
『鍼灸アロマ治療院かおり&やすらぎ』












