それではいよいよオリジナル曲について、
曲や歌詞に込めた想いや裏話?を書いていきたいと思います!
まずは今回のアルバムのタイトルチューンにもなっている『Nostalgia』から。
英語と同じスペルですがこれはインドネシア語で『ノスタルギア』と読みます。
この曲の前に短い曲を2~3作曲だけはしたことはありましたが、
歌詞も曲も両方自分で書いたのは初めてで、その分すごく思い入れのある曲です!
この曲の構想は、2018年頃にはあったと思います。
2016年にインドネシアに拠点を移してから、
遅かれ早かれいつかはインドネシアを離れる日が来ることは分かっていたので、
その前にインドネシアのミュージシャンとアルバムを作りたいと考えていました。
その時にふと思い出したのが、
初めてインドネシアに足を踏み入れたときに感じた『懐かしさ』でした。
ちょっと変な話なんですけど、ジャカルタで暮らしていると、
日本の高度成長期ってこんな感じだったのかな?と思うことがあります。
日本の高度成長期には生まれてすらいないのにおかしな話ですよね。笑
でも、経済や国自体が急速に発展する真っ只中にいて、
2018年にはアジア大会を成功させ、オリンピック招致も目標に掲げて、
これから未来が良くなるイメージしかない、
そんな社会の中で個人の生活レベルも上がっていくから、
人の心にも余裕や希望があって優しくて寛容で…という様子を見ていると、
日本にもそんな古き良き時代があったのかなぁと勝手に思ってしまうのです。
それが不思議な『懐かしさ』の理由なのかなぁ、とも思ったり。
なので、曲ができる前から、インドネシアで作るアルバムのタイトルは、
この『懐かしさ』をテーマにした『Nostalgia』にしようと決めていました。
そこから『タイトルチューンもNostalgiaにしたいなぁ』と思い、
昨年7月頃から制作に取り掛かりました。
この曲は歌詞よりも曲よりも先に『Nostalgia』というタイトルが決まっていたのです。
そんな『Nostalgia』は、いつかインドネシアを離れた時に、
優しく穏やかな気持ちでインドネシアでの思い出を振り返れたら…と思って書きました。
今回のアルバム用に書いたオリジナル曲の中で唯一、歌詞が日本語です。
どこまでも赤い夕焼けと、アザーンの響き…など、
ジャカルタで暮らしたことがある人なら誰もが一度は経験する情景を歌っています。
歌詞を書く中で、出会った人たちや過ごした景色で今の自分が作られているので、
たとえインドネシアを離れても、ここでの経験は全て自分の中に生きている…と思うと同時に、
生まれ育った日本の田舎の景色や会社員をやっていた東京での生活も頭に浮かんできました。
なので、実はインドネシアでの思い出に、日本で過ごした日々も重ねて歌詞を書きました。
この曲は昨年9月のMotion Blue Jakartaで初お披露目したのですが、
『Nostalgia』を聞いたある日本人の方が、
『子供の頃の田舎の景色を思い出した』っておっしゃってて、
それはまさに私が曲の中に込めたイメージの一つだったのですごく嬉しかったです。
Websiteに歌詞を載せていますので、よろしければ是非ご覧ください!
メロディーに関してはシンプルに、Aメロ&Bメロだけにしようと決めていました。
6/8拍子のゆったりした曲調にし、少しだけ切なさや寂しさを残しつつも、
最後は前向きな未来を表現したくてドラマチックに盛り上がるようにしました。
歌い方もできるだけ張り上げないように、柔らかさと切なさを意識しました。
特に、ギターソロの後のピアノとデュオになる部分は、
あえてビブラートを使わず『語り』のように歌っています。
この曲は、インドネシアで誰よりもお世話になっているピアニストのRoberto Jさんの
ロマンチックなピアノが本当に映える曲だなぁと思います!!
ギターデュオ『かりんとう』さんのギターソロはいつも通り美しいし、
インドネシア人ドラマーのDionがこの曲をよりダイナミックでドラマチックにしてくれて、
この日イ混合バンドやっぱり最高だなぁと思いました〜!
こちらの楽曲は、アルバム発売に先駆けて、2月22日(土)より先行配信予定です!
よかったら是非聴いてみてくださいね〜!
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