私は、
何でもすぐ信じてしまうので、
少しは人を疑った方がいい、と、
時々突っ込まれることがある。

私は疑う事を知らないし、
私の中に疑う気持ちは少しもないから、
人が人を疑っているなんて
これっぽっちも思った事なくて、
だから私の認識の中には、
そんな風に思う人は1人もいない。

時々そんな人に出会えた時は、
「そういう風に思うんだ!」って、
その考え方に感動する!


「人は人を疑っている」と思う人は、
そもそものベースに、
「自分が人を疑っている」
という前提がある。

自分の中で人を疑っていると、
当然、自分以外の人は、
「自分の事や他人を疑っている」と
思っている。
何の疑いもなしに。

世の中にいる人全員が、
紛れもなくすべての人が、
そう疑いながら
生きていると思っている。
確固たる自信の中に。

疑わないと言う人がいたら、
それは表面上だけで、
単に綺麗事だと思ってる。

それがその人の当たり前だから。
それがその人のいる世界になる。


純粋に人を信じるのは
バカだと君は言うけれど、
私はなんの疑いもなく
人を信じる事ができるって、
なんて素晴らしいんだろうって
思う。

私の中では当たり前すぎて
気付かなかったことだけど、
それをあなたが教えてくれた。


そして思ったの。
私はどんな世界にいたいか?
って。

そしたら結論は直ぐに出た。
人を疑いながら生きていく世界なんか
なんてつまらないんだろう!
私はそんな世界を生きたくないから。


純粋でもバカ正直でも
それで誰かに騙されたとしても
それをバカにされたとしても、
関係ないよね!
と笑っていられる。

だって人を信じる世界の方が
断然素晴らしいことを
知っているから。


あれ?これってさ、
きっとモコの生きてる世界も
そうだよね。


重度知的障害だから、
人を疑うなんて認識は
それこそ、これっぽっちもない。
純粋で屈託のない笑顔で
毎日この瞬間を生きている。


あぁ、やっぱり
この世界は素晴らしい。


だから私もその世界が好きだし、
私は私の生きたい世界を生きるし、
ずっとここにいるよ。