こんばんは、獣医師の栗崎です。

 

暑い。暑すぎます。。。

個人的には

毎日のガリガリ君が

欠かせない季節です。

去年は2本当たりが出ました。

 

犬はヒトよりも暑さに弱いため

ヒトが暑っつ〜となってしまう

お部屋では常にアウトです。

 

猫も今年の暑さでは日中は

もしかすると熱中症となる

可能性はアリです。

 

来院する皆さんにも、

「お部屋のエアコンはかけていますか」

と毎日確認をするようにしている

のですが、

犬では設定温度26~27℃前後で

猫は28℃前後で

保ってもらうようお話ししています。

 

電気代はかかりますが

室温の変化は動物にとっても

負担になるので、

24時間通して弱冷

と覚えていただくのが無難です。

 

今回のタイトルは

凍結療法

です。

 

ちょっと涼しげなタイトルに

したかったのです。

 

で、その凍結療法。

 

なんとなく聞いたことはあるかな?

っていうくらいの方が

多いのではないでしょうか。

 

簡単に説明すると、

病的な組織(腫瘤)を

−20℃以下に凍結し

細胞を破壊したり

腫瘤への血流を遮断させて

脱落させる治療方法です。

 

液体窒素や亜酸化窒素が

用いられますが、

当院では亜酸化窒素を

ピンポイントで照射する

クライオプローブベット

という器具を使用しています。

 

さまざまな腫瘤に対して

使用が可能ですが、特に

○眼瞼(まぶた)

○肛門周囲

○口腔

○皮膚

の腫瘤によく反応してくれます。

2.5cmくらいの大きさまでが

対象となります。

 

よく、高齢の犬と猫では

身体を触っていて

皮膚表面に「イボ」のような

できものが見つかります。

 

当院のチワワの「まめ」にも

背中に良性のしこりがありました。

 

ブラッシングの際に

引っかかって

出血してしまうので

凍結治療を行いました。

 

この治療の良いところは

「無麻酔で」行えるという点。

時間も短時間で終了します。

 

治療前

 

治療後(2週間後)

 

できものの場所によっては

良性のしこりであっても

生活がしにくくなることがあり、

その場合

従来は全身麻酔下での

切除を勧めていました。

 

たとえば、

まぶたの縁のできもので

角膜を傷つけてしまう。

 

肛門周囲のできもので

排便時に出血や痛みを示す。

 

口の中のできもので

食べにくさがある。

 

それ以外にも

このできものが気になってて

取ってあげたいのだけれど、

全身麻酔までするのはちょっと。。。

という方には

検討する価値がある

治療方法だと思います。

 

1回の治療時間は

20分程度で

基本的には全身麻酔なしで

痛みもほとんどなく

治療可能です。

 

照射して2週間ほどで

残存した腫瘤を評価して

再凍結するかどうか検討します。

 

大きいものだと

1〜2週間間隔で複数回照射

した方が良い場合があります。

 

処置自体の安全性は高いですが

凍結禁忌の腫瘤として、

○長骨の骨肉腫

○鼻腔内腫瘍

○肛門全周の腫瘍

○大きな肥満細胞腫

○大きな浸潤性の腫瘍

には使うことができません。

 

合併症としては、

○潰瘍形成

○色素脱出

○脱毛

があると言われています。

 

これらの合併症は

適切な治療により

対処が十分に可能ですので、

興味のある方は一度

当院へご相談ください。

 

獣医師 栗﨑聡

 

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