こんばんは。獣医師の栗崎です。


診察が終わって

その日のカルテを書いていると、

くろねこの夏が腕を枕にして

ゴロゴロとくつろいできます。


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癒されるなぁ。

高齢になってきたので
関節炎のサプリメントも使ってて
台に昇るのもひと苦労。

長生きしろよーっと
いつも言って聞かせてます。


さて、今回紹介する血管肉腫。


おそらく多くの方は聞き覚えのない

がんの名前だと思います。


ヒトでは稀な腫瘍ですが

非常に悪性度が高く、

皮膚、特に頭皮に発生するものが

大半であると言われています

(頭部血管肉腫)


同じ名前でも、

動物種によって別の病気のように

振るまうということがよくあります。


猫ではヒトと同様に稀な腫瘍で、

発生部位もヒトのように

皮膚にできることが多いです。

あまり出会うことはない腫瘍です。


重要なのは犬の場合です。

犬で血管肉腫といえば、

何といっても脾臓の血管肉腫です。

稀、とは言えない頻度で遭遇します。


ざっくり分類すると

脾臓のしこりを詳しく調べた時、

2/3が悪性の腫瘍

そのうち2/3が血管肉腫

という割合と言われています。


その他の部位では、

皮下、心臓(右心房・右心耳)、

肝臓、口腔内などに発生します。


悪性度は高く、

急速に転移を起こすことが知られています。


手遅れにならないためには、

どういう点に気をつければ

いいのでしょうか。



ある日、元気だった犬が突然

ヨタヨタと倒れこんで

ハアハアと荒い息遣いをしている、


おどろいて

その顔つきを見てみると

口の中の粘膜が真っ白になっている、


お腹もなんだかいつもより大きく

張っているような気がする



このような状態で

来院されることが多いです。


これは、

脾臓の腫瘍から出血が起こり

お腹の中が血液でパンパンに

なった状態です。


突然死することもあり

緊急性が高く、

早期の手術が必要です。


また、脾臓の血管肉腫には

播種性血管内凝固(DIC

不整脈

心臓にも併発した血管肉腫


などのさらに重大な問題も

併発しやすいため、

手術前には確認が必要です。


できれば腫瘍が

破裂も転移も起こしていない状態

(ステージⅠ)で、

手術をしてあげたいところです。


破裂や転移が起こった(ステージⅡやⅢの)

犬よりも長く生きられるというデータも

あります。


現時点では手術以外に

非常に有効と言えるものはなく

(効果を示す可能性があるものは存在します)

早期発見と脾臓摘出が最適です。


獣医師の触診をこまめに受けていただくこと、

定期的にレントゲンやエコーの検査を

受けていただくことをお勧めします。


当院ではがん検診も随時お受けしておりますので、

関心のある方は当院までご相談ください。


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みゅう動物病院

大阪市淀川区十八条1-1-5   1階

TEL:06-6396-0032

HP:http://mew-ah.net

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獣医師  栗﨑