【がん性疼痛とは】

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こんばんは、獣医師の栗崎です。

 

今日は暑かったですね。

大阪は30度超えだったそうで。

 

こんな日は外に出るのはあきらめて、

部屋で掃除や洗濯をしたり

本を読んだりして過ごしました。

 

人も猫もまったりしてます。

 

ちちんぷいぷいで

大阪市立大学の先生が考案したストレッチ動画が

紹介されていたのでやってみました。

https://youtu.be/mK-Sn3LvXPU

 

長時間スマホを眺めてると姿勢が悪くなるらしく

その対策として作られたそうです。

楽しそうに作ってある動画で、やりやすいですね!

これから仕事中にもやってみようかな〜と思います。

 

 

今回は私たちが腫瘍診療を行うにあたって

直面する問題のひとつについてお話しします。

 

腫瘍を治療する場合、

1.腫瘍そのものに対する治療

2.緩和ケア

 

これらの両方が必要となります。

 

がんと闘うには、武器となる治療法があり

少なからず自らを傷つける武器も存在する

という点に注意が必要です。

 

がんの種類、進行度、どれくらい悪性度が

高いのか、元々持っている病気

 

それらのことを考慮して、

外科手術化学療法放射線療法免疫療法

などから適した武器を選びます。

 

実際のところ、根治を目指すことを

目的とした治療法ほど、

体力に余裕がなければ難しい。

 

動物たちには自分が何を目的として

治療されているのかわかりませんので、

病気そのものや治療に伴う苦痛は

できる限り小さくしていきたいところです。

 

従来は、根治治療ができなくなった動物に

緩和ケアは行うもの、という

考え方が主流でした。

 

現在は、積極的な治療として

根治治療や効果の高い緩和治療を行いながら

同時に緩和ケアも行なっていく

という考え方が主流となっています。

 

具体的に緩和ケアとは何かというと、

○痛みに対するケア

○吐き気に対するケア

○栄養管理

○治療に伴う機能低下・機能不全を補う治療

などを行うことです。

 

苦痛を取り除くことで、

1日でも早く自宅管理ができるように

というだけではなく、

治療効果を高めることも目的としています。

 

今回は特に「痛み」についてお話しします。

 

「がん性疼痛」という痛みがあります。

 

手術などの治療に関連したものもありますが

それらの多くは一時的なもので、

 

がん性疼痛は

主にがんそのものが浸潤したり転移した結果

その場所に生じた痛みです。

 

通常経験する痛みよりも、

「強い痛みが波のように」襲ってくる

と表現されます。

 

自分の言葉では表現できないため、

痛みについてはそれ以外の表現を読み取る

必要があります。

 

○痛みのある場所を触ると鳴く、怒る

○痛い場所を舐める

○表情が不安そうになる

○活動性が低下する(元気がなくなる)

○横になって眠れない

 

痛みの度合いや飼い主さんの状況に応じて

さまざまな選択肢からどの薬を使うのかを

考えます。

 

治療の反応もご自宅でどのように

評価してもらうのかなど説明し、

できる限り苦痛を軽減できるように

治療を行なっていきます。

 

実際にはこれらに加えて

吐き気や食欲不振、栄養管理なども

必要によってはケアしていくことになります。

 

可能であれば、ノートに

食欲、元気さ、嘔吐の有無や便の状態

行動の変化、吐き気や痛みの様子などを

記録してもらうと

スムーズに治療が進みます。

 

腫瘍に限らず習慣にしておくと良い

と思います。

 

栗崎