奉祝初参賀
奉祝初参賀
森厳皇極奈難窺
万世仁風翻菊旗
聖瑞流芳参賀日
令和響箭感懐滋
(詠み)
ほうしゅくはつさんが
しんげんのこうきょく うかがいがたきをいかんせん
ばんせいのじんぷう きっきひるがえる
せいずいのりゅうほう さんがのひ
れいわきょうせんとして かんかいしげし
(平仄と押韻)
平起七言絶句 韻=上平声四支(窺、旗、滋)
○○○●●○◎ ●●○○○●◎ ●●○○○●● ●○●●●○◎
(意味)
「一般参賀でのお祝い」
厳かな千代田の森に伝わる天皇陛下の定められた道は、我々では窺い知ることもできません。
一二六代にも亘り伝わってきた栄誉と風潮は、菊のご紋章の天皇旗がよく示しています。
このたび新しい天皇として即位され、参賀の国民に応えられている様子は長く後世に残ると思われます。
このとき令和時代の幕が開いたかと思うと感慨深いものがあります。
(詩語)
森厳=厳かなさま。
皇極=広大で偏らない正しい道・帝王の定めて道。
万世=よろずよ・万代・万葉・永久。
菊旗=十六菊の家紋が入った天皇旗。
響箭=鳴り響く矢・かぶら矢・嚆矢。
令和元年五月四日(天皇陛下即位後初の一般参賀)