春を食べたい! | つまらぬことを、あれこれ思う日々ですワ

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この年になって、まだまだ好奇心を抑えられなくて、毎日いろいろ思うのでござんす。

ふきのとう・たらのめ・こごみ・わらび・たけのこ・菜の花・・・・

この季節は思いっきり苦味を食べたい

家の周りでいっぱい採れると言う方々が羨ましい!


天ぷらにして食べたいけれど

揚げている人が揚げたてを食べることは

出来そうでできない

揚げながら、つまんでいると

肝心な時に欲しくなくなってしまうし(揚げ物はこれが辛い)

衣をつけて揚げるだけ、とは言うものの

これが結構難しい

(お鮨も目の前でのにぎり立てにかぎります)


去年、一度は行ってみたかった

大阪・江戸堀の一宝・本店で天ぷらを頂きました

確かゴッホ展で界隈が人だらけの頃でした


ここは創業1850年

先附け・前菜・お造りまでを庭の見える座敷で頂いて

天ぷらは部屋を変わって目の前で揚げていただきながら

きっと社用族がお使いになることが多いんでしょう

土曜日はお客さんも少な目で

四代目の手で揚げていただきました


天ぷらと言えば日本の代表料理

ゴルバチョフ夫妻やクリントン夫妻もおいでになったそうで

今までのお客様の中で一番心に残っている女性は

ゴルバチョフ夫人のライサさんだと仰っていました

心配りの行き届いた方だったと・・

そう言えばゴルバチョフさんがテレビで

「日本へ来たら必ず天ぷらを食べます」と言っておられました


その前にお座敷で先附けを頂きながら

コースターに目が留り係りの方にお尋ねしたら

女将が手書きされているとのこと

と、女将が部屋まで来られて

草花の絵のことで話に花が咲きました

60代後半らしいのですが

驚くほど綺麗で品格があふれ全く気取りが無い方でした

お召しの着物もさりげなく

銀座店でも政財界のお客様が「女将を」と言うことで

「ご指名ですから荷物持って東京へ行きますねん」と

老舗の女将がこんな方だと、わたしとしては親しめます


ご主人にゴルバチョフ夫妻とご一緒の写真を見せていただきましたが

帰り際お見送りに庭まで来られた女将に

「写真、ご一緒されたらよろしかったのに・・」と言うと

「ありますねんで

せやのに、ご自分だけ写ってるのをお見せしはったんやなぁ」と

大笑いしました


天ぷらのお味は言うに及ばずですが

わたしはこの女将のことが一番印象に残りました

あんな風に年を重ねたいなぁ・・と


前置きが長くなりましたが

女将は気さくですが本店はお値段的に敷居が高く

心斎橋そごうに「一宝・天寅」ができたと知って

山菜を求めて行って来ました

そごうも再開後初めてです

本店とは趣を異にする和モダンの雰囲気で

ジャズを聞きながらの揚げたてです


一宝

    食べたかったふきととう


一宝

ぬたは桜の器に

苦味ついでに浜ぼうふうもパクリむしゃむしゃ


一宝

サラダはそばちょこのような器で塩昆布が


山菜の数々・アナゴやキスやまいたけ・れんこん

締めくくりはここの名物一口饅頭の天ぷらです


そして天丼or天ちゃが選べます

満足・まんぞく・大満足!!


それにしてもそごう心斎橋店は

天井も高く通路も広く遊びのスペースもあり

いい感じですが

客と客との間のスペースも広~い感じでちょっと心配


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てんぷらつながりで大寅のてんぷらを

関東ではこんなのを何て呼んでるんでしょう?

大寅

こちらも季節の野菜が入って

魚のすり身もいっぱいで

小腹が空いた時に、たまらなく美味しいおやつです