満開の桜の花びらをすべて吹き飛ばそうとでも言うような風と雨。明日にはどうなっているのか・・・

茨木のり子の詩に「さくら」というのがあった。

 

ことしも生きて

さくらを見ています

ひとは生涯に

何回ぐらいさくらをみるのかしら

ものごころつくのが十歳ぐらいなら

どんなに多くても七十回ぐらい

三十回 四十回のひともざら

なんという少なさだろう

もっともっと多く見るような気がするのは

祖先の視覚も

まぎれこみ重なりあい霞だつせいでしょう

あでやかとも妖しとも不気味とも

捉えかねる花のいろ

・・・

 

もう60数回見てきた勘定であるが、意識して見だしたのはつい最近のこと。

まだまだ見ることができるのだろうか。。