【にほんブログ村】 クリック励みになります!


今日は2011年6月18日の「発達障害を共に考える会」でのスピーチからの記事をお届けします。「発達障害 不登校と引きこもりの体験から」というお話です。


【スピーチから感じたこと】

結論から言いますと、この日のスピーチから感じたことは、

「不登校に苦しんでいるのは、本人かもしれない」

ということと、「その子の気力が戻るまで、

親は信じて待つことの大切さ」ということでした。


僕自身は、まだこうしたことは、体験したことがないので、

そのときの親御さんの心情は想像するしかないのですが、

「信じて待つ」のが容易でないのは、感じるところです。


でも、それでも、「信じて待つこと」は大切なのだそうです。


【スピーチの概要から・・・】

この日の「発達障害を共に考える会」の初日でした。

この会は、冒頭に当事者さんやご家族に

テーマに基づいた体験談を語っていただき、

そのお話を元に、後半は車座になって、

参加者全員で、感想や意見を述べ合ったり、

自分達の境遇・悩みについて語り合う場です。


初回にもかかわらず、

20名を越える方々にお越しいただいて、

充実したグループワークとなり、

世話役としましても、参加者の皆さんに感謝しております。


さて、この日は、テーマに基づいて、

30歳台の女性当事者さんをお招きし、

僕との対談形式で話を進めていきました。


この方の生い立ちや境遇について少しご紹介すると、

この方、ご自身が高校生時代に、不登校経験がおありです。

また当時、過呼吸を頻発するようになっており、

後にパニック障害と診断を受けてらっしゃいます。


そして、現在は、母子家庭で小学校3年生の

お子さんを育ててらっしゃるのですが、

その子が、昨年末より、不登校となっているという方なのです。


発達障害の診断は、まずお子さんが幼稚園時代にうけ、

その後、お母さんご本人も、自ら医師をたずね、

発達障害の確定診断を受けたという方です。




まず前半は、ご本人の思春期の話を振り返っていただきました。

高校生活としては、ギリギリ出席日数には足りたため、

無事卒業し、大学にも進学されましたが、

その当時、ご自身が受けた「パニック障害」

という診断名に打ちのめされ、

ショックから、自暴自棄な日々を過ごされたといいます。

今にして思えば、当時から発達障害の問題が、

水面下には潜んでおり、生きづらかったと振り返っておられます。


大学卒業後も、就職がうまくいかず、

日々の不安定な生活に対し、

親御さんからは、「いつまでもフラフラしていてどうするの?」とか、

「女の子なんだから、いい加減、ちゃんとした生活をしなさい」

と言われたそうですが、言われれば言われるほど、

「そんなことは判っている。でも出来ないから苦しいのに」

と、反発心は、高まるばかりだったと、

当時のお気持ちを語っていただきました。


思春期当時は、ホルモンバランスの乱れや、

発達障害の特性ゆえの対人関係の困難もあって、

かなり、しんどい日々だったとおっしゃいます。


さて、話は変わって、現在の彼女は、母子家庭で、

小学校3年生のお子さんを育ててらっしゃいます

しかし、彼も、昨年末より「学校に行きたくない」

と言い出したのだそうです。


この時の、彼女の反応がびっくりなのですが、

「行きたくないのなら、行かなくて良いよ」

というものだったそうです。


お子さんは、幼稚園の時期に、診断が降りており、

お母さんにすれば、彼の特性からして

「いつか、このような日が繰るかも知れない」

と想定内の事態だったとのことです。

また、同じ当事者として、

「学校生活のしんどさは理解できる」

というところで、無理強いは出来ない、

との思いからの言葉だったそうです。


また、ご自身の体験から判っていたことは、

「不登校の最中も、本人が一番苦しんでいる」

ということでした。

ご本人も、高校生当時の不登校の時期は、

「今なら3時間目に間に合う」

「さっきいけなかったけど、まだ、4時間目には行ける」

毎日のように、葛藤の日々を過ごしていたといいます。


自らの体験から不登校の本人が、

学校に行けない生活を満喫する訳がなく、
日々、「行かなきゃ、行かなきゃ」

苦しんでいるのを知っているから、

「今、自分は、息子さんを、

ただ信じて待っている」とおっしゃるのです。


「今はいけなくとも、やがて、気力を取り戻せば、

きっとまた、頑張り始めるはず・・・」

と、思えるとおっしゃるのです。


【自分の存在をそのまま肯定してくれる支援者】

話は、現在、この方の支援者の話にも及びましたが、

「私が、悲しいときには、私以上に悲しんでくれ、

 私が、怒っているときには、一緒に怒ってくれる。

 そのように、自分の感情を、

 そのまま肯定的に受け入れてもらえることで、

 支援者との信頼感は高まっていった」とおっしゃっていました。


親御さんには、少し厳しい言葉かもしれませんが、

こうもおっしゃっています。

「今は、母親との関係は修復しましたが、

 やはり、悩みの相談は、支援者にします」と。


こういった話は、僕も別の場であちこちで聞いたことがあります。

当事者さんの声というよりも、

支援者の方達の体験として、その方が良いというのです。


むしろ、こうした信頼できる支援者を持ち、

親とも適度な距離感を保って、

付き合っている当事者さんほど、

しっかりと自立されているのを、僕も感じます


こうした支援者を、「カリスマティック・アダルト」とも言うそうですね。


発達障害があると、どうしても親子関係は、

感情的にもつれたものになりがちです。
特に、異性の親との問題はこじれがちのようです。


また、母親に対しては、強い依存性もあって、

互いに問題を深刻化させる場合もあるようです。


そこを補完するためにも、

同性の自分より年上の支援者を持つことは、

かなり重要だとお聞きします。


信頼できる支援者が、

その当事者さんの生きる見本となることが、

理想的なのだそうです。


さて、話は戻って、この支援者との逸話は、

彼女のブログに詳しく紹介されてします。

この続きは、明日の記事で、紹介したいと思います。


【まず、本人が肯定的に受容されることから、立ち直りは始まる】

この日の女性の話から、僕が強く感じたのは、

自暴自棄になったり、気力が尽き果てた方にとって、

その立ち直りは、自らの力だけでは、

中々始まらないということでした。


その方の在りようを、そのままに受け止めてくれ、

苦しみの感情も、どうにも出来ないつらさも、

そのままに肯定してもらえる支援者が、

そこに居たという事実です。


こうした、自分を受け止めてもらえる存在があって、

この女性の立ち直りは、

成し遂げられたと感じたことでした。


そして、その体験を生かして、

今現在の息子さんの状態にも、出来る限り、

冷静に受け止めようとの姿勢を強く感じました。


言葉で言うほど簡単なことではないのでしょうが、

彼女のお話から、僕はそんな事実を感じました。


また、参加者の方々が、このお話をどう受け止め、

それぞれに持ち帰っていただけたのかなぁと、

今は思っています。


【次回の「考える会」は・・・】

次回のテーマは、

「発達障害の誤診問題と、薬との付き合い方」です。


発達障害の診断を受けるまでに17年間の歳月を要し、

その間、不適切な投薬治療に苦しみ、

その状態を、ある医師との出会いから抜け出してこられ、

今は、自分にあった薬の適量を見つけられた方のお話です。


この行事に関しては、ひとつ新たな告知もあります。

そして、「発達障害を共に考える会」の

新展開の発表もあります。

また近いうちに広報しますので、

お楽しみにしていてくださいね。



にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 発達障害へ

にほんブログ村 子育てブログ 自閉症児育児へ にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
皆さんのクリックがとっても励みになります!

【日本ブログ村】ポチっとお願いします~


【告知です!】

日頃の生活を離れ、ゆったりと過ごすお時間はいかがでしょうか

同じ境遇を持つもの同士、悩みを語ったり、

判らないことを聞いてみたり、

互いの経験を交換し合って、問題をひとつひとつほどいていく・・・・

そんなグループを目指して、開催しています。


【参加ご予約はこちらから】

http://cocopv.jpn.org/yoyaku.html


発達障害支援:大阪家族限定グループワークのご案内

2011.07.8(金) 10:00~14:00

大阪市北区・中央区の貸し会議室にて開催!

少人数(10人)制 要予約


フェルデンクライス・ボディーワーク教室のご案内

ゆったりとした時間の中で、

ココロとからだの調和を取り戻していく教室です。

無理な姿勢や激しい運動は一切ないので、

お気軽にご参加いただけます。

2011.7.01(金) 18:30~20:30

2011.7.22(金) 18:30~20:30

大阪市北区・中央区の貸し会議室にて開催!

少人数(6~8人)制 要予約