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発達障害部門 第7位


さて、かなりの大風呂敷気味な「社会適応」シリーズです。発達障害児が、将来、社会適応していくために親として心掛けていきたいところについて考えてみたいと思います。


2回目の今回は、今の大人の当事者さんを見るところで、

一体どんなことで、安定就労が出来なくなっているのか、

を考えてみたいと思います。


書く前から言うのもなんですが、今回もかなりの大風呂敷ですね・・・^^。



【アルバイトにすらつけない、悲惨な就労実態】

さて、これまで僕は何人もの成人当事者さんから、

就労が上手くいかないところのお話を聞いてきました。


この京都のNPOでは、

参加している当事者さんにアンケートを実施したのです。

それによると、正社員は2割ほど、

それに派遣社員を加えても1/3ほどにしかなりません。

そして、アルバイト勤務が1割ほど。

残りの6割近くは、バイトすら出来ない無職だったのです。



【重度自閉症のほうが、定職を得ている現実】

他にも、アスペエルデの会の報告をみても、

高機能群の発達障害の就労実態は、かなり悲惨なものがあります。

むしろ、重度自閉症の方が、

定職についているデーターすらあるようなのです。


理由のひとつとしては、重度のケースであれば、

当初から特別支援学校などで就労訓練を受け、

ジョブコーチと共に企業にも充分周知をしたうえで、

障害者雇用で職を得ていることが挙げられます。


また、職種についても適正を充分に考慮したうえで、

無理のない職業を選んでいることも、大きいのでしょう。


【日本の産業構造変化が、高機能群の仕事を奪っている】

一方、高機能群においては、

普通学級で過ごしてきて、高校や大学を出るわけですが、

一般就職では、ことごとくつまづいている現実があります。


原因のひとつは、日本の産業構造がサービス業化して、

製造業や職人仕事などの発達障害に向いた就職が、相当減っていること。

また、製造業などにおいても、製造の海外発注や、

外注化による効率化の波がきており、

ホワイトカラーの仕事と言うと、

業者間の調整や、部門横断的なマネージメント業務が多いようです。


また、ありとあらゆる職場は、効率化の洗礼を受けており、

少ない人員で利益を上げることが求められており、

結果、マルチな役割をこなすことが求められる現実もあります。


こうした職種は発達障害にとって、最も苦手な分野であるため、

いい会社に入れたとしても、

ことごとく解雇されている現実があるようなのです。



【二次障害による精神疾病の重症傾向】

また、現在成人になっている当事者さんは、

大人になるまで発達障害に気づかずに育ったケースが多く、

大半は就職して上手くいかない中で

うつ病になったり、解雇を繰り返す中で障害に気づいており、

既に、二次障害を併発しているケースが大変多いことが挙げられます。


積み上げた「自己否定」から、

自身の過小評価や、

他者への依存の強さが共通するところで、

働きたいと思っていても、

睡眠障害やうつ病・パニック障害などの精神疾患から、

体が思うようにならない実体があるようです。



【対人経験が浅く、社会常識にも未熟な実態】
また、前思春期から思春期に掛けて、

友達がほとんど持てないか、

中には全く居なかったという方も、多く居るようです。

そんなところで、

否定的な対人関係しか経験していない為、

極度の自己評価の低さと、

対人関係能力の未成熟が共通しているところです。


また、集団参加経験が少ないところで、

組織での振舞い方や、先輩・同僚との付き合い方など、

社会常識のところで、経験不足の傾向も、大いに見られます。



結構、高学歴の方が多かったり、

有名大学を卒業されていることも少なくないのですが、

こうした方々ですら、

中々定職を得ることが出来ない現状が、そこにあるのです。



【偽りの適応で過ごしてきた学生時代】

こうして考えると、学業が上手くいったからと言って、

ほとんど就職に結びつかない発達障害の実態がそこにあるのです。


つまり、元来、真面目で、友達も少ない今の成人当事者は、

学生時代に、ひたすら学業に励んだ人も多いのでしょう。

テストの点を取ることに限って言えば、

一部の発達障害は高い適応を示します。


しかし、社会に出れば、

社会的・コニュニケーション的に未成熟な彼等は、

ことごとく通用せずに、

はじかれてしまっている現実があるようです。



定型発達であっても、

「いい学校を出れば、終身雇用で生涯安泰」

というのは崩れている現代ですが、

発達障害の立場にとって、

高学歴=安定就労という方程式は、全く通用しない

と考えるべきなのでしょう。



【それでも、希望は充分ある】

さて、ここまで、これでもかというくらい、

ネガティブな情報を書き綴りました。

書けば書くほど悲惨と言うのが、

今の成人当事者さんの現状なのでしょう。


でもここからは、少し、明るい情報を書いていきたいと思います。

さて、そんな状況の中ですが、実際には、

正社員や派遣という形で、

定職を得ている当事者さんも居るわけです。


ぼくはこの2年半ほどで、

この両者にどんな差があるのだろうなぁと、ずっと考えてきたのです。


そして、まだまだ、おぼろげでありながらも、

何となく、その違いを生む秘訣の様なものを、

いくつか感じることが出来たのです。


ですから、今の僕は、

息子の将来に対して、ほとんど悲観的な考えを持っていません。

これほど悲惨なデータがあるわけですが、

ぼくはこの障害をポジティブなものとして捉えているのです。


さて、前置きだけで、既にかなりの長文になってしまいました。

この続きは、次回とさせていただきたいと思います。




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