歯ぎしり・くいしばりに効果がある漢方薬として
抑肝散(よくかんさん)という漢方薬があります
ツムラの54番の薬です
この漢方薬が最初に記載されている本は
1556年に書かれた本で
今から455年前に今の処方が出ており
450年以上使い続けられ今なお効果があります
漢方薬はすごいです!
私は漢方の勉強をよく行っているのですが
なぜこの抑肝散が歯ぎしりに使用されてきたのか
全く理解できませんでした
しかし最近の脳の研究により歯ぎしり・くいしばり
の原因が脳のストレスを減らすために行われていることが
わかり、この漢方薬が使用されてきた意味がわかりました
元々この抑肝散は小児の疳の虫(カンノムシ)を鎮めるために
作られた漢方薬なのです、
つまり子供の成長期に
脳への情報が多くなり脳がいっぱいになり
イライラしている子供に飲ませて効果があった漢方薬です
つまり脳をリラックスさせる作用があったのです
この漢方薬をたまたま歯ぎしりの方に飲ませると
効果があったため歯ぎしりにも効果のある漢方薬として
使用されてきました。(450年間も)
長い歴史の経験で使用されている漢方薬がなぜ効くかが
最新の脳の研究で理解できることに感動を覚えます。
この抑肝散はアルツハイマーの方にも投与されています
今の時代は情報量が多すぎて脳がギリギリの状態で
耐えている方が多いと思います
抑肝散を飲んで脳を休めるのも健康のために
良いと思います。
ABO歯科クリニック 英保 武志