さて、前回お話した牡蠣ですが、漢方では殻のほうをよく用います。
そして、漢方では牡蠣をカキとは読まずにボレイと読みます。
この牡蠣の殻ですが、一般にそのままは使用しません。
副作用をなくすためであったり効能をよくするために約700度で焼いて用います。
こうすることで、蛋白より変化した毒性物を分解したり、
牡蠣を煎じたときに牡蠣の働きの一部をなすカルシウムイオンの煎出量を増やすようにします
さてこの牡蠣の効能ですが、
心臓の機能・自律神経の亢進を鎮める
みなさん、ストレスや環境の変化により不安になったりしますよね。
このように気分が不安定になるのは、心臓の異変より生ずると考えられています。
牡蠣のもつ鎮痙的作用によりこれらの症状を楽にします。
牡蠣は機能亢進・自律神経の亢進を鎮痙させる力はあるということですね
弱アルカリ性の胃酸過多の中和剤
胃の弱い方で胃酸過多の人に用います。
牡蠣の使われている主な漢方薬として以下のものがあげられます。
桂枝加竜骨牡蠣湯(ケイシカリュウコツボレイトウ)
柴胡加竜骨牡蠣湯(サイコカリュウコツボレイトウ)
安中散(アンチュウサン)
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