【メイクデビュー】明日デビューのクラブ馬たちの募集時レビューは? | カンパイ氏の一口馬主ライフ

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ライター。一口馬主ライフを楽しむため、2020年からブログ開設。これまで、クラブ誌や有名競馬ブログにも寄稿してきた。独自の分析方法を確立し、毎年主要クラブの募集馬を分析している。

みなさま、こんばんは。

カンパイ氏です。

 

 いよいよ今年も、明日で最後の中央競馬開催日となりました。みなさま、今年も本当にありがとうございました。

 

 のんびりと続けてきたブログですが、毎回見に来てくれる方や、コメントをくれる方、そして何よりレビューを参考にしてくださる方がたくさんできて、嬉しい一年でした。

 

 来年からも引き続き、一緒に競馬を楽しんでいけたらと思います。何卒、よろしくお願いいたします。

 

 さて、明日はホープフルステークスです。年内最後の開催日ですが、たくさんのクラブ馬がデビューを迎えます。いつものように、私が去年書いた「全頭完全評価(レビュー)」の内容を振り返っていきます。(*青字がレビュー部分です

 

■阪神5R(芝1800メートル)

・アルジャヒリ

89ヴィアンローズの21

(アルアイン、牡、鹿、3/25、石坂公一、2,400万円、6.0万円)

【耐調教値】A

【血統】B

【早勝値】B

【潜在能力値】C

【総合評価】B

 母19歳時の産駒。馬体は四肢の角度が整っていて、前肢、後肢ともに伸びがいい。良い骨格をしている証左だ。順調に鍛えていけるだろう。ただし、トモの容量は現状で物足りない。馬体がまだまだ大きくなりそうなら期待もするが、造りを見る限りそこまで劇的に大きくならないと感じる。お手頃な牡馬だし、考えたいところではあるのだが、やはり活躍を期待するまでには至らなかった。堅実に駆けてくれる可能性はもちろんあるので、下位で指名して取れればラッキー、といったところか。

 

・エボルヴィング

55リリサイドの21

(ハーツクライ、牡、鹿、3/28、藤原英昭、10,000万円、25.0万円)

【耐調教値】A

【血統】S

【早勝値】B

【潜在能力値】B

【総合評価】B

 全姉のリスグラシューとそっくりの見た目。ただ、姉がどちらかというとスマートな造りだったのに対し、本馬は肉付きの良い丸々とした馬体。ちょっとタイプが違うように思う。四肢は丈夫そうだし、血統は文句なし。全体的に緩さが残り、動きに機敏さもないため、もう一回り、二回りの成長が必要だろう。トモの容量は水準。じっくり鍛えて、古馬になってから重賞戦線に乗ってくれれば成功、というイメージだ。クラシックというタイプではないと思うが、この値段を出せるかどうか。

 

・ピアリ

45パーシーズベストの21

(ロードカナロア、メス、黒鹿毛、1月31日、4,500万円、90,000円、安田隆行)

【耐調教値】A

【血統】A

【早勝値】B

【潜在能力値】A

【総合評価】A

 母はシルクHC募集で、当時かなり期待されていた。思ったほどの活躍はできなかったが、素質を感じさせる走りが多かったと記憶している。本馬は2番仔。血統的にも父母の相性は良さそうだ。四肢の角度は綺麗だし、トモの容量も水準をやや上回るものがある。一方で、1月生まれにしては緩さが目立ち、あまり早くから力を発揮するイメージはわかなかった。馬体はまだまだ成長しそう。適正は芝の短距離だろうが、この厩舎であればそれも良し。ぜひ春の阪神を目指してほしい良駒だと思う。

 

■中山5R(芝2000メートル)

・ニュージーズ

30ミュージカルウェイの21

(リアルスティール、牡、鹿毛、1月18日、6,000万円、120,000円、木村哲也)

【耐調教値】A

【血統】B

【早勝値】C

【潜在能力値】B

【総合評価】B

 期待された母も本馬を産んだ時は19歳となった。なかなか走る産駒を出せないが、本馬は父の影響が色濃く出ている点に一筋の光を見いだしたい。距離はそんなにもたないだろうが、スピードがありそうな身のこなしをしている。思い切って短距離指向に舵を切り、スピードタイプの馬に育てたいところ。1月生まれとは思えないほどの緩さがあって、それはこの血統ならでは。牡馬でもあるし、じっくり鍛えて息の長い活躍をしてほしいところ。値段が高いので総合評価は厳しいが、余裕のある人は検討に値する。

 

・ポーラーウインド

12ワイルドウインドの21

(ダイワメジャー、牡、鹿、05/16、3,200万円、80万円、伊藤圭三)

【耐調教値】B

【血統】S

【早勝値】B

【潜在能力値】B

【総合評価】B

 父の晩年に、狙って種付している通り、父母の相性は非常に良さそう。血統を見た段階で非常に注目していた1頭。立ち姿はいかにもダイワメジャー産駒というムキムキの馬体。ここまでは良かった。ただし、歩かせると左前肢の内向が気になった。トモの容量は水準以上のものがあるのだが、後肢の踏み込みも左が深く、右が浅いというアンバランスさ。つまり、馬体の前後が左右の対角線で特徴を異にする。血統が良いだけに悩ましいが、積極的にオススメはできないかな・・・というのが結論だ。

 

 以上です。阪神のピアリは【総合評価】Aランクを付けた馬です。距離はちょっと長いような気がしますが、どんな競馬を見せてくれるか楽しみにしたいと思います。

 

 ホープフルはゴンバデカーブースとレガレイラに注目します。枠が両方とも極端ですから、そこが心配ではありますが、ぜひ来春が楽しみになる競馬を見せて欲しいと思います。

 

 ということで、今年最後の競馬もとにかく全馬無事に。みなさま、ご武運を!

 

カンパイ氏