女性のための官能小説  

「イルベント エレローゼ 愛するということ -KOKO-」

”よりぬき”公開










よりぬき『彼女と彼女の蜜月』より(野バラと蝶5) 20

ぷつんと尖った
胸の柔らかな
小さな野バラの
蕾のような
乳・首は、
前に触れたことのある
赤ん坊の指の先
のようだ。

柔らかいのに硬くて、
硬いのに、
どうしようもなく
柔らかい。

KOKOの瞳が、
濡れて
怪しく光る。

互いの乳房のいただきが
触れ合うと、
体の中を火が
走るようだった。

「っん、……ああ、だめ……」

涙が出そうだった。

「ふふ……ああ、…
…だめなんかじゃないわ…。
そうでしょう?」

KOKOは、
優しくジョルジャの髪を
撫でてくれる。

「……だめじゃない…だめじゃないわ……
…でも…」

「でも、なあに?」

どう言えば伝わるだろう。

「………怖いの……。少しだけ……」

とても怖い。
何かがこみ上げてくるのが
抑えられなくて、
泣き出して
しまう前みたいに
頬が熱くてしかたない。

「だいじょうぶよ。
………すぐに怖くなくなるわ」

また、乳・首が触れた。

「……んっ!」

「気持ちいいでしょう?
きっと……好きになる」

そうか…。
これが、
気持ちいいということ?

KOKOの声に、
身を委ねる。

すると、
ふわりと体が浮いた。

汗が、
しっとりと肌に湿り気を
与えていた。

触れ合うと、
ぴったりと
吸いつくようで、
気持ちいい。

「……ああ、………KOKO…」







(再)