パリのオペラ座の後ろにある、ギャラリ-ラファイエット。
アール・ヌーヴォー建築が美しい吹き抜けのスぺ-スは、
クリスマス前になると、毎年趣向を凝らした巨大なツリーで
クリスマス気分を盛り上げてくれます。
その空間が今、無料で体験できるジャングルジムと、
空中散歩気分が満喫できる半透明の展望台になって
います。
ジャングルジムの近くには、無料で使えるコインロッカ-が
ありますが、小さいのでお買い物の前に体験しませんか?
所要時間は5分まで。上でトランポリンの様に跳ねたり、
走らないようにとイントラから最初にレクチャ-があります。
特にこの部分がかなり揺れて、スリリングな気分を味わうことが
できます。
さらに1階上がって、展望台へ。
まるでオペラ座にいるような豪華な空間
ア-ル・ヌ-ヴォ-建築建築の特徴である植物の
モチ-フをふんだんに使った豪華装飾が、この展望台
の出現によりより近距離で堪能できます。
アール・ヌ-ヴォ-建築がフランスで一番楽しめるのは
ナンシ-だと思いますが、パリで無料で楽しめるというのは
とっても嬉しい限りですよね。
バルセロナのモデル二ズモ建築 グラシオ通りにある
チョコレート製造を生業としていたアントニ・アマトリェール。
プッチ・イ・カダファルクが、設計から内装、家具に至るま
で手掛けました。
ギャラリ-ラファイエットの天井周辺の装飾は、このアントニ・
アマトリェ-ルの装飾に似ているのではないかなと思います。
ちなみに、アントニ・アマトリェ-ルの隣には、ガウディが設計した
カサ・バトリョが右側に。
左側には、ドメネクがデザインのレオ・モレラ邸と、モデル二ズモ
建築の三大巨匠の作品が並んでいます。
ちなみに、ア-ル・ヌ-ヴォ-建築は、
「ティファニー」(アメリカ合衆国。ルイス・カムフォート・ティファニーの名)
「ユーゲント・シュティール(ドイツ。雑誌『ユーゲント』から)
「ウィーン分離派」(オーストリア)、「ネーウェ・クンスト」(オランダ)
「スティレ・リベルティ」(イタリア。リバティ百貨店から)
「モデルニスモ」(スペイン)
「スティル・サパン」(スイス)
「スティル・モデルヌ」(ロシア)
「モダン・スタイル」(イギリス)
と名称が変わるだけで、建築様式はほぼ変わりません。
下を見れば、一番下の階の化粧品コーナーが見渡せます。
日本に住んでいた時は、よく着物を着せて日本建築の美
の世界が堪能できる寺院や旧家、松本城などに連れていき、
オタクの私の雑談を娘に語っていました。
お洋服のデザインをするのが大好きな私は、娘と一緒に
よく生地を選び、娘にもデザイン画を描かせていたので、
建築デザイナ-になりたいと娘が思ったのも自然な流れ
かしら?
あまりの美しい世界に娘も魅入っていました。
ショッピングに興味がない方にも、無料で美の世界が堪能
できるおすすめの空間です。