Question;
 「Smile is Power」という笑顔の効果は、ぜひ、日常でも実行したいと思います。ちなみに、この言葉の根拠は何かありますか?

Answer;
 従前から「笑顔は健康に良い」と言われて来ました。

 

 古くは、1964年、米国の雑誌「サタデーレビュー」のノーマン・カズンズ編集長が、当時、不治の病とされていた「膠原(こうげん)病」を、面白いもの(喜劇やコメディーなど)を見て笑うことで治してしまいました。

 この出来事は、世界的に話題となり、各国で様々な研究がなされ、笑いと免疫機能との関係が明らかになってきました。

 

 次に、脳科学者の茂木健一郎さんは次のようにコメントしています。「笑顔を作るだけで、実は、脳が楽観的になって、よく働くようになるんですね。これを『エンボディメント(身体性)』と言います。

 前頭葉は、やっぱり楽観的じゃないと、うまく働かないということが、わかっているんです。とにかく笑って、前向きに、効率的に脳を働かせることが大事なんですね」

 

 さらに、順天堂大学医学部・小林弘幸教授は、著書『なぜ「これ」は健康にいいのか?』の中で、笑顔になると副交感神経が上がり、全身がリラックスして、心に余裕が生まれると述べています。

 実際に、色々な表情をした時の自律神経の状態を計測したところ、心からの笑顔はもちろんのこと、口角を上げる「作り笑い」であっても、副交感神経が上がることがわかりました。

 逆に、口角が下がり眉間にシワを寄せた「しかめっ面」は、緊張を高め、副交感神経が下がってしまう表情だということです。

 

 小林教授は「嫌なときこそ笑顔を作る」でも次のように書いています。「力いっぱい気合を入れると呼吸を忘れがちになります。肩にも力が入ってしまいます。それは間違った頑張り方です。

 顔が「しかめっ面」になった瞬間に、全身の血管が収縮し、筋肉や脳への血流が低下するため、柔軟な動きができなくなってしまうからです」

 

 医療分野だけではなく、近年、なでしこジャパンなどのアスリートや、高校野球球児などが、過去に比べて頻繁に笑顔を見せるようになったのは、そのような科学的裏付けが証明されたからでしょう。 交渉でも「Smile is Power」。笑顔の効果を十分に活用してください。