Question;
日本人が「交渉下手」の理由として、どんな国民性が挙げられますか?
Answer;
それは「農耕民族」だったことです。農耕民族として醸成されたの国民性も「交渉下手」に大きく起因しています。
「農耕民族」は、土地に根を下ろし、コツコツと米をつくるため「ムラ社会」を形成し、互助的な共同生活をしたわけです。
それにより「協調性が高い」「勤勉」「真面目」「礼儀正しい」「親切」などの、世界から高く評価されている「国民性」ができ上がりました。
一方「ムラ社会」は「秩序維持」のため「規律や掟」が重視され、「ムラ長(おさ)」を頂点とする厳しい上下関係ができました。
それにより、「出る杭は打たれる」「長い物には巻かれよ」などの多くの「ことわざ」があるように「村八分になる」ことを極端に恐れたわけです。
そのため、「自己主張しない」「NO!を言わない」「上には逆らわない」という日本人特有の「国民性」も醸成されました。
この国民性が「日本人は交渉下手」とか「交渉が苦手」を生み出
す理由の一つです。
それでは、どうすれば「交渉が上手くなる」かですが、まず「要求ごとは必ず口に出す」ことを習慣にしてください。これが、交渉の第一歩だからです。
日本人の国民性で「どうせ言ってもダメだろう」とか「断られると
恥ずかしい」ということで、要求ごとを口にしない人を多く見かけます。
しかし、ビジネスでは「要求ごとは口に出さない限り、相手は何もしてくれない」ということを肝に銘じてください。
そこで、これからは「まあ、いいか」と自分でNO!を出さないで、
「要求ごとは必ず口に出す」ようにしてください。
要求すれば、相手が譲ってくれることが必ずありますよ。