Question; 
 異動で我が部署に来たA君は仕事はできますが協調性がなく、部内のチームワークを壊されるのではないかと危惧しています。

Answer;
 異動してきてから日も浅く、コミュニケーションも、まだ十分取れていない段階で、A君にそのような「悪いレッテル」を貼らないでください。
 
   「ピルグリマン効果」というのを聞いたことがあると思います。それは心理学用語で「人間は期待された通りに成果を出す傾向がある」ことを言います。

 つまり、人間は褒めて、やる気を出させるほうが良い結果に結びつく可能性が高いということです。

 そこでA君に、意図的にコンプリメント(承認する・感謝する・賞賛する)を多用しながら接すれば、あなたの期待する言動に繋がってくるでしょう。

 ただ、取って付けたような美辞麗句なコンプリメントでは逆効果です。

 そこでまず、あなたが持っていないA君の優れていることを、いくつかピックアップしてください。スポーツマン、背が高い、ハンサムなどの外見的なことでも、集中力が高い、分析力があるなどの仕事上のことでも結構です。

 次に、A君の成長や可能性を想像し「必ず、こういう人材になる」というポジティブ・イメージを掴んでください。

 そしてA君に、敬意を払いながら、期待を込めた言葉をかけ続けることにより、やがて、あなたが期待する成果に結びつくと思います。

   「集中力が高いね。素晴らしい。君に任せれば安心だ。君ならできる。いずれ良いリーダーになると確信している。期待しているからね。頼むよ」など。

 参考までに、ハーバード大学・リビングストン博士が提唱した「ピグマリオン・マネジメント」を掲載します。

① マネージャーが部下に何を期待し、どう扱うかによって、部下  

  の業績と将来の昇進はほとんど決まってしまう。

② 優れたマネージャーは「業績をあげ、目標を達成できる」という

  期待感を部下に抱かせる能力をもつ。

③ 無能なマネージャーは、部下に前項②のような期待感を与え

  ることができず、部下の生産性も上昇しない。

④ 部下は、自分に期待されていることしかやろうとしない傾向が

  強い。

 

   要するに「人間は期待された通りに成果を出す傾向がある」ということです。