蝙蝠の話 | 鹿野優以オフィシャルブログ「ロマンニッキ」powered byアメブロ

蝙蝠の話

こないだまで読んでいた、恩田陸さんの『ユージニア』にこんな台詞がありました。

『蝙蝠が来るようなきがするのよ。』

蝙蝠。

そういえば、最近見かけなくなった。
本を読みながらふと思いました。

以前住んでいた場所は、夜になるとどこからともなく小さな蝙蝠が電灯の周りを飛んだり、夜より暗い黒い身体をパタパタさせていたものですが、現在住んでいる所は、引っ越してから一度も見ていません。

今でも行くところに行けば見られるかもしれませんが、こんな慣用句が伝わらない時代が来るのかも…、博物館でしか蝙蝠をしらない子が出てくるかも…と思うと、なんだかそわそわするというか、怖くなります。

おもえば、消えていった動物達の最後の声を聴いた人は誰なんですかね?
やっぱり悲しそうな声だったのかな?
それとも呆れた声だったのか?

私たちが最後の声を出すとき、もしかしたらその声を聴く生物はいないのかも知れませんね。

とても恐ろしくなりました。
っというわけで、レッツエコッ!!



それはそれとして、恩田さんの『ユージニア』面白いっす!!
ちなみに三津田信三さんの『異館』も面白いっすよー(・∀・)
秋はゲームと読者の秋になりそうです!