昨日の中央区議会第一回定例会、「区長所信表明」のなかで、矢田区長が正式に引退を表明いたしました。

 

この8期32年というのは、現職の市長・区長では全国で最長ということで、いわゆる「しがらみ」「既得権」の発生等の観点から、私はこれまで、批判的発言もして参りましたが、その功績については深く敬意を表したいと思います。

特に、本日、区長も感慨深く述べられた「中央区スタイル」の原点である定住人口の回復策です。

 

引用します。

‟(区長就任)当時、私が掲げた「定住人口回復」に対しては、「都心居住は現実的ではない」など、国や東京都も含めて周囲からの見方は冷ややかなものであり、いわば孤軍奮闘のような状況でありましたが、人が集い、賑わいと活気のあるまちこそが中央区の生命線であるとの揺るぎない信念を持って、快適な都心居住に向けたまちづくりを進めてまいりました・・・・・ ”

 

市街地再開発事業を中心とした、人口回復策は功を奏し、昨年中央区の人口は16万を突破。特にここ数年は臨海部人気もあり、年間約1万人、年間出生数も2千人を超えています。

 

矢田区政は平成という時代とともに、終わろうとしています。

さぁ、これからの中央区の舵取りは、どうあるべきか?来年開催の東京五輪・オリンピックをはさみ、これからの5年間で中央区は、また大きく変わる必要がある。中央区の適正人口は、その財政規模から約20万人と言われています。

 

これからは、「人口増加策」から、ある程度の抑制策へ。そして行政サービスを民間や各種団体と協働することでますます多様化していく「住みやすさ」の追及が最重要課題となります。

 

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