行ってみたかった武雄市図書館をやっと訪れることができた。
あまりにも期待が大きい場合、期待はずれにおわることも多いが、
武雄市図書館は想像以上だった。
入館してまず感じるいのが、
海外の歴史ある駅のような吹き抜けの解放感
ホテルのような落ち着いた間接照明
目にも優しい木材と木の香り
それらの全てが、本を探すというより、
本を楽しむために“滞在する”ことを前提に作られている。
美味しいコーヒーを飲めるのもその一つ。
樋渡武雄市長と代官山蔦谷を手がけた増田社長の出会いは運命的だ。
今でこそ、全国の自治体から視察が後をたたない武雄図書館だが、
2012年5月、公立図書館の運営を指定管理者として、
TSUTAYAを全国で展開する企画会社CCCに委託するという発表は
センセーショナルだった。つい昨年のことだ。
CCCは書店は経営しているうが、“図書館”の運営実績は全くない。
そんな企業に公立文化施設の運営を任せる・・・
それは、常識に全くとらわれない樋渡市長の着想から生まれた。
市長の次の言葉をかみしめたい。
“今の公共図書館は官営図書館であって、全然公共じゃない。”
公共のための図書館なら午後6時に閉館なんてありえないし、
音楽を聞いたり、飲食しながら本を読むという発想は自然に生まれる。
そう。武雄市図書館は公共のための図書館なのだ。