官琳です。

 

新型コロナウイルスの感染拡大で世界中が大混乱に陥る中、人々の仕事にも大きな影響を及ぼしています。これは一国のみの問題ではなく、地球益を考えていかなければいけません。この期間は落ち込んだり、深く悩まずに、しっかりと今後の仕事や人生について考えていくチャンスでもあると思います。

 

今月24日の東京大学の卒業式でも、学長さんはコロナ感染の世界的拡大に触れ、「近年、自国第一の主張が目立つが、限られた地域の利害にのみ目を向けた行動が目立つが、限られた地域の利害にのみ目を向けた行動がいかに無力か、明らかになった」と述べました。

 

また卒業生総代で、医学部健康総合科学科で公衆衛生学や看護学などを学んだ鄭翌さんは中国・武漢市出身で、答辞では「国や地域を隔てて医療を論じることは不可能。一人一人に託された使命を精一杯果たします」と語りました。

 

正しく、その通りだと思います。私は中国生まれ中国育ちの生粋の中国人で、大学を卒業して日本のテレビ局でアナウンサーとして務めていました。日本の社会に入り、初めてわかったのは多くの日本人は中国に対する認識はメディアで伝わってくる情報のみという事実です。(日本のメディアで務める私にも当然責任あり)「中国でもお箸を使うの?」「中国でもお米を食べるの?」といった単純な質問が多かったのです。

 

一方、中国のSNSでリアルな日本を発信していくと、現地にいる多くの中国人からは「思っていた日本と違う」、「実際日本に行ってみたい」との声も多くありました。これも今まで現地の中国人はメディアから伝わってくる情報のみで日本を考えていたのです。近年はメディアの形がどんどん進化して来ています。

 

伝統のメディアは個人メディアに変化しつつあり、日本の放送局を卒業してからSNSで情報発信していくニューメディアを運営することも仕事の一つになっていて、もっと多くの人にリアルな情報を伝えていくことが非常に大事だと思っています。

今イベント関係のお仕事はほとんどキャンセルか延期になっています。ただ、ピンチがチャンスだと思って、この機会にしっかり充電し、今後の日中バイリンガルMC、日中英トリリンガルMCのお仕事を通して、国際イベントの成功に力を発揮できればと考えております。

 

皆さんは、くれぐれも健康管理を怠らずに、免疫力を高めて、コロナウイルスからしっかり身を守りましょう。

 

 

日中バイリンガルMC 官琳