昨日の土曜日にオランダのアッセンでモトGP第8戦が開催されました。
前日の予選でもコースインすると雨が降り始め、思うようなタイムアタックもできないまま予選が終了してしまい、ロレンソが9位、ロッシが12位と普段では考えられない位置のスタートグリットになってしまいました。
モトGPの決勝でもスタートグリットに着いているときに、またしても雨が降り出し、スタート時間を遅らせてサイティングラップを2周にし、その間にほとんどのライダーがウエットタイヤのマシンに乗り換えてスタートラインに並んだのですが、ロッシはタイヤ選択で悩み、ピットからのスタートになってしまいました。
そんな中でもロッシは順調に周回を重ね、周回ごとに順位を上げて結局5位でゴールしました。
反対にロレンソはまったく精彩がなく、中段のの集団から抜け出すことができず、13位でのゴールになってしまいました。
ポールポジションからスタートしたNGMフォワード・レーシングのA・エスパルガロが、終盤までホンダのペドロサと3位争いをしていたのですが、最後はわずかに遅れて表彰台を逃してしまいました。
圧倒的なマシンの差がある中でのバトルは本当にすばらしいと思います。
今回のレースはダッチTT特有の変わりやすい天気に翻弄され、ライダーもチームもそれに観客の皆さんもたいへんだったと思います。
それにしてもロレンソの元気のないのが心配です。どうしてしまったんでしょうか?
■大会名称:MotoGP第8戦ダッチTT
■開催日:2014年6月28日(土)決勝結果
■開催地:オランダ/アッセン(4.542km)
■コースコンディション:ウエット
■気温:19度 ■路面温度:25度
■PP:A・エスパルガロ(1分38秒789/ヤマハ)
■FL:M・マルケス(1分34秒575/ホンダ)
ロッシはスリック・タイヤを履いてコースに出たが、ウォームアップのあとウエット・タイヤへの変更を決断。これよってピットレーンからのスタートを余儀なくされたが、遅れを取り戻すのに時間はかからず、わずか3ラップで13位まで挽回した。ところが6ラップ目には路面が乾き始めてドライ・ラインが現れ、半分ほどのライダーがタイヤ交換のためピットへ。ロッシも真っ先にピットに戻って交換を済ませ、10位でコースに復帰した。今回も素早くリズムをつかむと、ここから6ラップの間にP・エスパルガロ、C・クラッチロー(ドゥカティ)、A・バウティスタ(ホンダ)、S・ブラドル(ホンダ)をパス。さらに3ラップでもうひとつ上げて5位につけた。その後も好調な走りをキープして4位のA・エスパルガロとの差を詰めていったが、パスするには残りのラップ数が足りず、5位でチェッカーを受けた。
一方のロレンソは、予選9位の位置から好スタートを切り、オープニングラップで6位まで浮上。ウエット・コンディションでペースをつかみ、順調な走りを続けていたが、コンディションの変化によりドライ用マシンに変更したあと17位に後退。挽回をはかったものの13位に留まった