今のままの推移だと4月末頃、日本の惨状はどうなっているんだろうかと不安が募る。
僕の関係する集まりも自粛したり、こちらから参加を取りやめたりとしているが、まだまだ危機意識は不足気味だと思う。
非常事態宣言の政治的意味合いは別途論議が必要だとは思うけど、余りにも安易に集まったり、スーパーなどでも無警戒に買い物したりしている光景に接すると、おいおい拙いんじゃないのと呼びかけたくなる。
ニューヨーク在住の医師の次の呼びかけが強烈だ。
集中治療室にいる患者の対応を続ける医師のコルビン麻衣さんが「命を選ばざるをえない状況」になった現状を踏まえ、日本に精一杯の警鐘を伝えている
「中国やイタリアの病院からのリポートや映像を見るたびに、近い将来私が集中治療医として勤務するこの病院も悲惨な状況になるのではないかと頭の片隅では予測していた。そうならないでほしいと願ってはいたけどいつかはここにも来ることはわかっていた。心の準備はしていたつもりだけど、甘かった。
ニューヨークの医療現場は崩壊寸前の状態にある。うちの病院でもここ2週間でコロナの患者数があれよあれよと言う間に1人だったのから50人、200人、500人と増え、病棟のベッドもICUのベッドも全然足りなくなった。
病院のいたるところにベッドを増やしても増やしてもコロナの患者数は増え続ける一方で追いつかない。うちの病院にはもともとICUが4つあるがどれもコロナの患者で一杯だ。新しいICUも3つ作られた。それでも足りない。
ERは酸素を必要とする人や人工呼吸器を必要とする人でごった返しているが、人工呼吸器が底をつくのももう時間の問題になってきた。実際に知り合いの働くブロンクスのある病院は数日前に人工呼吸器がすでに底をついた。腎臓不全になる患者も多く、透析装置も足りなくなってきたので腹膜透析に切り替えをはじめた。病院で人工呼吸器や透析装置が底をつくというのは普段ではあり得ない状況である。
今自分の目の前に2人今すぐ人工呼吸器を必要としている患者がいるとする。でも病院にもう一つだけしか人工呼吸器が残っていなかったら?集中治療医としてその決断を迫られた時どうやってその最後の一人を選べというのか。」 「HUFFPOST」