『未定』壱レポ Vol.8 | 無限星への手紙

『未定』壱レポ Vol.8

12.エンディング+α



最初に組まれたセットと同じ楽屋。終演語、お疲れ~と楽屋に戻ってくる二人。


まぁ、今日はよかったなぁ。盛りあがったし・・・などと気のない感じでのトーク。


渋谷「なんかあった?」

村上「んー」

渋谷「気になったところあった?基本的には大丈夫かなーって」
村上「んー俺なぁ、タイツの衣裳選ぶとこ、時間とかあんねんし、パパッといくんでええと思う」

渋谷「ああ・・・まあでもそれもな、あそこで色々悩んでる感じも一つの見せ場っていうか」
村上「あっこでいつも延びるやろ?」
渋谷「俺はそんな気にならへんかったけどなあ。その場の雰囲気とかもあるし。着替えのところも含めて見てもらえたらええと思うけど」
村上「もっと意識してやったらええんちゃう?」
渋谷「時間が延びるんはそんなに気にすることないとは思うねんけど」
村上「意識してやった方がええよ」

渋谷「あんまり急いでやっても・・・あんなもんでええんちゃうかと思うけど」

村上「いや、気にした方がええて。多少は」

渋谷「あ、うーん・・・」


意見のすれ違う二人・・・しばし押し問答して、渋谷が話を変える。


渋谷「俺はあの、客席に出る所あるやん?あそこでお客さん喜んでくれんねんからええけど、日によって客の感じも違うから、そこをもうちょっと感じ取ってくれへんと・・・」
村上「あっこは出来てるからこのままでええやろ」

渋谷「せやけどやってる側でもきついことあるからぁ・・・」

村上「そういう趣旨やろ?」

渋谷「やけどちょっと意識してやって?」

村上「ほなもう時間だけ気にしてやってくれたええよ」


ぶっきらぼうな村上。押し問答・・・


渋谷「基本的にはええって。ただやってくれたらでええよ」

村上「やってるもん!」

渋谷「ほなら俺も一応時間気をつけてるし、お前は客席のこと考えて?」

村上「なぁ、時間なんて気にしたことあるかぁ?」

渋谷「いや、だからこれから気をつけるって・・・」

村上「うん」


・・・それで終わったと思いきや、また客席のことを何とかしてと言い出す渋谷。

カチンときておなじことを繰り返し言う村上。

徐々に互いの声のトーンがあがり、言葉遣いが乱れていく。


渋谷「何、言いたいことあるん?なんでそんな喧嘩腰なん?言いたいことあったら言うたらええやん」
村上「別に・・・」
渋谷「さっきからイライラしてるやんか。なんか言いたいんなら言えや」


険悪な二人の空気。


村上「何度言ってもお前がわからんからやろが。時間のことはずーっと言うてきたやろ?」

渋谷「そんなん言われても・・・俺はそうおもわへんから・・・」

村上「思わへんて、お前はずーっとそうやってやってきたからやろっ!」
渋谷「そんな無理やり言われても、俺はそう思わへんねんから・・・」

村上「だから気にしてやりぃって言うとんねん!」

渋谷「そういう言い方・・・」

村上「何べんも言わすなっ!」

渋谷「普通に喋れへんの?」

村上「そんなんでけへん・・・」

渋谷「俺がわからへんて言うてんねんから」

村上「なんでわからへんの!?」

渋谷「なんやねん、お前、その言い方・・・なんやこら、喧嘩したいんか。なんやねんお前」

村上「そら腹もたつやろが!」

渋谷「なんやねん、なぁ・・・」

村上「ちゃんとやれ言うてるだけや」

渋谷「やれって・・・なんやねん」

村上「なにがおかしいん?」

渋谷「おかしいやろ。なんやねん」

村上「言われたとおりやっとったらえんちゃうの?」

渋谷「なんで言われたとおりやらなあかんねん!」


お互いの服の首元を掴みあってにらみ合っう二人。


渋谷「なんやこら、ハッキリ言えや」

村上「やりたいことだけやって、ええなぁ!」

渋谷「なんやねん」
村上「お前の我侭にどれだけのスタッフが動いてると思ってんねん!もっと周りに目を向けろや!グループの時もそうや!」
渋谷「今グループとか関係ないやろ!」
村上「グループかて延長線上のことやろ!お前はいつも好きなことだけやって、好きな衣裳着て、好きな歌歌って!書きたい詩・・・」


と、ふと言い過ぎてる自分に気が付いて我に変える村上。



村上「ごめん、言いすぎた・・・」


渋谷に背を向けて鏡台の前に座る村上。
渋谷も一度はソファーに座って、イライラしてテーブル上にあったものを足で蹴散らし村上のところへ行き鏡台を勢いよく蹴ってガシャン!と大きな音を立てる。


渋谷「・・・もうやめようぜ。こんなん無理や、やめよう」


重苦しい雰囲気に包まれる楽屋と客席。


村上「なぁ・・・俺聞いたんよ・・・おばさん、倒れたんやろ」
渋谷「・・・」
村上「この前、電話掛かってきてな。おばさん、俺がもう知ってるもんやと思って話してきて。すばるから電話もメールも来ないからって、元気にしてる?風邪引いてない?二人で舞台やるんやろ?上手くいってる?まあ連絡けーへんのが大丈夫ってことなんやろうけどって」


ぶつぶつ言い訳する渋谷。人が変わったように優しく語り掛ける村上。


村上「それでな、この前お見舞いに行ってきたんや。この前放送した番組のビデオ見て、ちゃんと元気にやってるんやな、良かったっておばさん泣いとったで?」
渋谷「・・・なんでここで言うねん」
村上「何で言ってくれへんかってん。お前が様子変なことぐらいすぐわかるわ」


渋谷、ずっと体育座りで顔をうずめている。


村上「すばる、迷惑かけてないですか?風邪ひいてないですか?って・・・」

心配している妙子の話をする村上。BGMには切ない曲が静かに流れる。

はじかれたように荷物を持って帰っていく渋谷。


村上「すばる!明日もオープニング頼むぞ・・・すばる!」


返事せずに去っていく渋谷・・・。


村上「おかしいやろ。ずっと一緒にやってきてんで?」


男泣きしながら立ち上がる。


村上「覚えてるか?初めての・・・あんときいつやったっけなぁ?仕事のたびに・・・」


一人で渋谷に話しかけるように話す村上。ステージ前方へ移動。ステージはスポットライトの光だけになり、さらに思い出話の独白が続く。


村上「12年・・・出会ってからもう12年やぞ。何かあったら気付くに決まってるやないか・・・」


すすり泣く声に包まれる客席。


村上「明日、頼むぞぉ・・・オープニング・・・」



一度暗転し、すぐに翌日のオープニングシーン。
明るく曲が流れ出して幕が開くと、最初のオープニングと同じセット、そしてにこやかに満面の笑みを浮かべた渋谷。


(会場、大きな拍手)
階段を下りてくる渋谷、ステージ前方に立ってまた両手を広げる(会場、大きな拍手)。会場全体をぐるっと指差し、おもむろに客席に向かって走り出した渋谷はそのまま上空へ・・・


・・・ハゲかつらと白いステテコ姿になったおっさんが、またもぶらーんとフライング!
唖然とした顔の渋谷。ぷらーん、ぷらーん・・・


渋谷「もー、おろして!おろして!!」

・・・ステージに戻った渋谷。会場に向かって仁王立ちして、一言。


「僕達は、これからもずっと、
 ジャニーズのアイドルでっす!」


会場大喝采!!割れんばかりの拍手の中、暗転。



BGM 「ワン・ツー・ワンツー・・・ウーッ!」(ズッコケのイントロ)


一瞬構えた客席。が・・・



BGM 「♪飲んでぇ~飲んでぇ~飲まれてぇ~飲んでぇ~飲んでぇ~飲み潰れて眠るまでぇ~~~飲んでぇ・・・ぇぇ・・・わからない方は聞かないと面白さわからない→こちら


こぶしコロコロ渋谷が熱唱する『酒と涙と男と女』が流れ始め、スクリーンにはエンドロール。。


♪やがぁて~男はぁ~静かにっ~眠るのでしょお~


原曲サビ2コーラス後半は村上も(だみ声で)ちょこっと歌い、それ以降は歌詞も変え、スクリーンには舞台で使われた映像使って・・・
(一緒に歌ってみましょう♪)


泣いてぇ~(終演後の楽屋で泣いてる渋谷)
笑ろて~(開演前の楽屋で笑ってる二人)
ボケてぇ~
突っ込んでぇ~
飛んで~(フライング)
ハゲて~(フライイングしてるハゲのおっさん)
喧嘩してぇ~
ホモで~(ホモコントの二人のツーショット)
飽きれて~
落語ぉ~(落語シーン)
裸でぇ~(もうええやろ!)
萌えやろぉ~(もうええやろ!)
みていぃ~(タイツ)
二人でやりつくすまでぇ~
・・・ホモでぇ~(ホモコント)

やぁ~がて~男はぁ~静かに眠るのぉでしょお~


               

『みてい』いち 完。

               


爆笑の渦の中、完の文字が・・・終演です。


・・・MCへ続きます。



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※21日1部では、最後のフライングの際に衣装とかつらが脱げぬままフライングして、空中で「これ大失敗だよ。あー、もうこういうこともあるのねー。失敗やねー・・・」とブツブツ(言わなきゃいいのに)。

着地してから、「あー、こういうことかぁ・・・」とがっくりしながら衣装を自分で脱いで最後の一言「えー、おわりっ!」・・・でエンドロール・・・