山陰游紀を読む(2) | かすみちゃんのブログ
2018年12月26日

山陰游紀を読む(2)

テーマ:香住の昔

こんにちはかに座 今日は昨日の続きで、遅塚麗水の「山陰游紀」を読んでいきます。

 

     二 香住の応挙寺

 朝8時半、臨時列車に乗る。乗客は皆シルクハットの厄介箱を提げている。網棚のあたりや腰かけの上には、バケツに似たこの革箱がいくつも積み重なっている。また珍しい眺めとして、最後尾の車両にさらに特別車両を連結して、白髪頭に赤ら顔の原総裁が付き人を従えこれに乗った。列車の中は全て官民の名士ばかりである。

 二条を過ぎて神泉苑の竹藪を望み、花園を過ぎて妙心寺と仁和寺の2つの仏塔を松林の向こうに見る。やがて嵯峨駅に入り嵐山の峡谷、汽車は保津川の険しい崖を行く。急流の上、奇岩のほとり、雲を貫き風を切り、車窓の景色は見る間に変わり応接に暇がない。谷のほとりに今や開かん山つつじ、三十六瀬が花を浸して赤い鹿の子絞りを織り成している。時々舟を曳いて峡谷を遡る人がいる。岸伝いに岩に足を踏ん張り、蓑笠の人が作業に没頭している。その情緒は和歌にもなりそうな、趣は絵にしても遜色のないものである。

 

※原総裁・・・原敬鉄道院総裁

※双浮図の浮図(ふと)は仏塔のことですが、双を「二つ」ではなく「重なった」ととらえるのなら、仁和寺の五重塔のことかなとも思ったり・・・?日本語難しいです。

 

 園部に至ると峡谷は終わり、平地に麦田が広がっている。胡麻、和知、山家は山裾の寂しい駅で、家の造りも普通とは違い、茅葺屋根は尖っていて横に小さな窓を開け、軒は短く柱は低い。山のふもとや川に面して身を寄せ合うように立ち並んでいる姿は、キノコの群生に似ている。福知山を過ぎて上下の夜久野、この辺りの山は玄武岩が露出し層をなす変わった景色で、サツキの木が多く、花の色に山が燃えているかのようだ。和田山駅に至ると汽車は始めて北を指して走る。やがて円山川の清流に沿い豊岡、城崎。トンネルを過ぎると汽車はまた西を向き、日本海に沿って走る。竹野駅を過ぎると景色はぱっと開けて大海原を俯瞰する。大波が岩礁に打ち付けて銀山を切り拓いているかのようだ。かすかに洞門が見える。これを淀の石門という。

 

※上下の夜久野・・・上夜久野と下夜久野

※淀の石門=淀の洞門

 

ミツバツツジ

 

レンゲツツジ

 

淀の洞門

 

次はようやく香住に着きます。もうしばらくお付き合いください足あと

 

 

香美町香住観光協会 http://kasumi-kanko.com/

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