都立看護専門学校:小論文対策②【2011年度社会人入試】 | 看護専門学校、都立看護専門学校、准看護、看護大学受験の推薦、AO、社会人、一般入試、面接対策、小論文、願書、倍率、塾、予備校

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看護学部、都立看護専門学校を含む看護専門学校、准看護学校の試験を受ける際、面接が最重要。その面接はこれまでの社会人の常識を覆す対策必須。現役生も高校受験で対応した面接のやり方とは完全に異なります。

2011年度の都立看護専門学校、社会人入試における課題文と解答方法について記す。


女性の方は参考にして下さい。


※男性の方は(本当に小論文で評価Aを取れる人以外)青梅と北多摩以外は受験しないように。



課題



 学びの場に立とうと思うなら、子どもは決して自らを消費者として規定しては

なりません。それは消費者というものの条件を考えればすぐ分かることです。

(中略)消費者とは「もっとも少ない代価で、もっとも価値のある商品を手に

入れること」を目標とする人間のことです。

 代価」とは学校教育においては「学習努力」のことです。そこにはいろいろな

ものが含まれます。授業を聴くのも、自宅学習するのも、校則を守ったり、制服

をきちんと着たりするのも、先生に敬語を使うのも、子どもに何らかの努力を要

求するものは、すべて「代価」にカウントされます。(中略)

 いかに少ない「代価」を以って、試験のハイスコアや、見栄えのいい最終学歴

を手にいれるか、それが消費者としては最優先の課題になります。



 そのせいで、僕たちは「賢い消費者」として学校期間を通過してきた子どもた

ちの「末路」の無数の事例を周囲に見ることが出来ます。

一流大学を出たはずの若いサラリーマンと話したときに、彼があまりに無知な

ので「いったい君は大学で何を勉強していたのだ?」と訊いたことがありました。

すると彼はなんと「何も!」と胸を張って答えたのです。思いかげない答えに一

度はびっくりした後に、僕はなるほどと理解しました。彼にとっては、一流大学

を出ているにもかかわらず無知であることは少しも「恥ずかしいこと」ではなく、

無知であるにもかかわらず一流大学を出たことこそが「誇るべきこと」だったの

でした。(中略)それは彼にとっては「誇るべき達成」だったのです。彼の笑顔

はわずかな手銭で驚くほど高級な商品を買ってみせた「買い物上手」の自慢顔だ

ったのでした。(中略)

 市場原理を教育の場に持ち込んではいけない。そのことを僕はずっと言い続け

ています。      内田樹『街場のメディア論』(光文社新書、2010年)




(設問)

 本文で作者が言いたいことはどんなことかを記述した上で、本文と関連させて、

あなたにとって学ぶこと・学習することはどんな意味を持つかについて1,200

字程度で述べなさい。



解答方法:構成について



Ⅰ.要約(200~300字程度)※Ⅰの後、Ⅱは一行空けずに一マス空けて書くこと。

Ⅱ.方向性の提示(200字程度)※都立看護の場合、筆者の意見に賛成の立場を取ること。

例:私は筆者の意見に賛成である。なぜならば、~だからだ。

補足説明1(こうこうでもあり)補足説明2(こうこうでもある)

以下に私の経験を通しての~について述べる。

Ⅲ.経験ⅰ(200~300字程度):そこから何を得たか 

____経験ⅱ(200~300字程度):上記同様(※異なった経験の為、段落を変えるために一マス空ける)

Ⅳ.結論(200字程度):ⅰとⅱより、確かに~(対価を求めることのメリットなど)しかし(それに対するデメリット)~

したがって、学習するということは~なのだ(ⅰとⅱに対する主張)

+結論に対する補足説明(看護の立場で考えてみると)

+看護師としての豊富(1行程度あれば尚良)  ←重要